年金貰ってキャバクラへ
68歳の先輩の話である。
愛妻家だったが、病気で先立たれ今は一人暮らしだとの事。
足の怪我で仕事を辞めて以来会ってなかった。
わずかに貸していた金を、払いたいとの事で飲みに出た。
1軒目は割烹で、その後連れてこられたのがキャバクラである。
先輩は孫娘と話すように、ニコニコしながらくつろいでいる。
僕もその方面は嫌いではないが、キャバクラは興味がない。
お金を貰っているから、相手してあげるそんな女性たちが苦手なのだ。
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その夜は、適当に切り上げ、自分の分を渡し一人で帰った。
年金貰ってキャバクラへ行く先輩を批判する気は更々ない。
先輩は淋しさを耐えている。
最愛の妻と死別し、子供は独立している。
後どの位生きるのかわからない人生を生きている。
僕はどうなるのだろう。
なってみないとわからない事だ。