パリ同時テロと十字軍

2015年11月19日のパリのテロ事件で、連日報道が繰り返されている。

詳細はニュースで連日流されているので、皆さんの方が詳しいと思う。

パリ同時テロ事件「首謀者」死亡確認と発表動画

パリ同時テロ事件「首謀者」死亡確認と発表動画

イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)は犯行後、インターネット上で「いまいましい十字軍とのパリでの戦い」と声明を出した。

この十字軍という言葉に、僕は絶句してしまった。  

中世に西ヨーロッパのキリスト教、主にカトリック教会の諸国が、聖地エルサレムをイスラム教諸国から奪還することを目的に派遣した遠征軍のことである。 Wikipedia

17世紀の十字軍の恨みを晴らしたという言いぐさが いかにも、若い人間が言いそうなことだからだ。

韓国が日本を非難した理由に、663年の白村江の戦いの事をいったり、豊臣秀吉の朝鮮出兵のことを持ち出すのと同じ感覚だ。

過去の罪は誰が背負うのかという、重要な問題もあるが、今回のテロの声明文は、あまりにも突拍子で逆にそら恐ろしい。

 

  あまりにも理不尽な事件は心の整理がつかない。 せめて、この事が世界を一つにまとめるきっかけにでもなれば、何とか救われる。

十字軍のコンスタンティノープルへの入城(ウジェーヌ・ドラクロワ、1840年作)

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