第1章  いい写真は誰でも撮れる。

いい写真とは何なんでしょうか。

僕の結論は「すばらしいもの」が写っている写真の事だと思います。

しかし、この「すばらしいもの」というのが実に様々です。

大きく分けて3つあると思います。

 
記録的に「すばらしいもの」

  kodomo  

記録的に「すばらしいもの」という見方です。

これも個人的なものと一般社会的なものとではやや異なるでしょう。

個人的なものは、家族写真です。

子供の誕生、入学式、結婚式など様々な家族のイベントの写っている写真がそうでしょう。    

 
社会的に「すばらしいもの」

  1975年の浜の町-1

(1975の長崎 観光通り by 竹村倉二)

社会的に「すばらしいもの」の価値があるものです。

歴史的事実や出来事の場面を撮ったもの。戦争や事件の決定的瞬間、報道機関の写真などがあります。

記録の価値というのは、人により様々で、興味のあるなしもありますし、何気ない写真でも、本人だけは貴重だったり、時間がたって価値が出てきたりと多種多様です。  

 

すばらしい写真技術

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(ナガサキプレス連載 長崎の音楽人 by 竹村倉二)

すばらしい写真技術で撮影した写真です。

いわいるプロの写真です。

カメラマンも様々な人がいて、風景、動物、人物、ありとあらゆる専門分野で、すばらしい写真を撮り続けています。

そして、そこには様々なテクニックが詰まっています。

皆さん方はこの「すばらしい写真技術」というのにあこがれている人が多いでしょう。

しかしプロと呼ばれている人たちは、写真を撮影して生活しているのです。

つまり生活がかかっているのです。だからこそ高い機材も購入できるし、時間と労力をかけて撮影できるのです。  

 

皆さん方が持っているデジカメは、はっきり失敗なく撮影できる機能を重視しています。

ですから、プロのやり方をそのまま行なう事は出来ません。

ほとんど手動の設定が出来ないものが多いのです。

ですから、参考にはなりますが、目標にするには、少し問題があるでしょう。

 

そこで、私が勧める「いい写真」とは、機材にとらわれなく、今のカメラで撮影できる「いい写真」のことなのです。

 

つまり、「すばらしい状態なもの」を探し出して、撮影した写真です。

 

料理にたとえてみましょう。

料理は誰でも作れます。うまい人もいれば下手な人もいます。

だけど、すばらしい素材を使った料理は例外なく美味しいでしょう。

これらは、特別加工しなくても、素材そのものがすばらしいからです。

たとえば寿司、刺身という料理があります。

特に刺身というのは、立派な高級料理です。

しかし、味付けもしなければ、火も使いません。

綺麗に切って並べるだけです。

susi

私が勧める「いい写真」とは、まさにこんな状態をいいます。

つまり、素材が命なのです。

料理と同じように、素材の持ち味を最大限に生かす工夫こそ、写真の極意なのです。

美しい花、美しい風景、これらをいつ撮影すればいいのか、どの角度が美しく見えるのかといったことに、注意を払うのです。

 

いい写真を撮影するには、「写真」を作り出すのではなく、すばらしいものを発見できる目を養う事です。

そんな気持ちを大切にして、カメラを持って歩いてみませんか。 (2016.1 加筆)