ヤフーニュース
日本音楽著作権協会(JASRAC)がヤマハなどが運営するピアノ教室での楽曲演奏について、著作権料を徴収する方針であることが2日、分かった。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170202-00000101-dal-ent

毎日新聞
著作権料、音楽教室からも徴収 18年から
JASRACによると、全国約1万1000カ所と推定される教室のうち、当初の対象はヤマハ音楽振興会など大手の約9000カ所。教室側は反発している。
ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20170203/k00/00m/040/087000c#csidxc8976c5171e4147814960de64046c60
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ジャスラック

 

ピアノ教室の先生方も不安を感じているこの話。

瞬く間に皆に広がったようです。


ジャスラックの考え方に不満を漏らす人も多いと思います。

数年前、婚礼業界がざわめきました。

「婚礼会場で流す音楽にもすべて著作権料を払わなければならない」という通達がありました。

今までは婚礼は私的な儀式として見られていましたが、ジャスラックの考えでは、「イベント」とみなし、新郎新婦が主催者だとしたのです。

CDをかけるのも生演奏も同じくくりです。また、記録婚礼ビデオにも同じ著作権がかかる事になりました。これには、ビデオ業者は困惑してしまいました。

現在、婚礼会場が一括契約をしていますので、表面的には今までと変わりないようですが、確実に著作権料金はかかっています。


ピアノ教室の場合

「演奏権に伴う著作権料を年間受講料収入の2.5%とする」とジャスラックは試案を発表しています。

これだと、年間10万円の月謝の場合、2500円支払い義務が生じてきます。

当然ヤマハ音楽振興会などは反対していて、協議会を発足させました。

払う払わないよりも大切なのは、ジャスラックの考え方が一方的な事です。

ジャスラックの言い分
「ピアノ教室での演奏は営利目的ではない、といった例外には当たらない」

「教室内での演奏でも「不特定多数」に向けた演奏である」

という事です。

生徒が「不特定多数」に当たるか当たらないかという事ですが、ピアノ教室は誰でも入る事が出来る以上、一人でも不特定多数になり得るという解釈が認められています。

2004年に社交ダンス教室における演奏(CDプレイ)は「不特定多数」に向けてものであり、演奏権の許諾は必要(許諾がなければ損害賠償の責を負う)との判決が名古屋高裁で出されており、JASRACが勝訴しています
ヤフーニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/kuriharakiyoshi/20170202-00067263/


皆さんがよく知っているカラオケ問題では、最高裁判所から昭和63年3月15日に損害賠償をカラオケ店に命じました。(クラブキャッツアイ事件)


日本の音楽の著作権は教育の場(一般の学校等)では発生しません。

しかし、ジャスラックはピアノ教室を教育の場ではないと考えたのです。

たしかに、ピアノ教室が利益を得ている以上、営利目的ではないという事にはならないでしょう。

また、音楽には著作権があり、作曲者や作詞家、レコード会社の権利は守られなくてはいけません。

しかし、生徒数10人程度の音楽教室や、ボランティアのような教室まで、徴収の対称にするというのは、やはり考慮が必要だと思います。
(現在ジャスラックは大手音楽教室を対象にしている)


現在、音楽が習えるピアノ教室などの生徒が減っています。

30年ほど前は、一人の先生が30人から50人位の生徒を持っているのは普通でした。

しかし、現在10人以下という先生も多くなってしまいました。

色んな原因がありますが、著作権騒ぎで、生徒数が減ったり、先生が辞めたりするのはさびしいと思うのです。

宇多田ヒカルさんのツイッター
「もし学校の授業で私の曲を使いたいっていう先生や生徒がいたら、著作権料なんか気にしないで無料で使って欲しいな。」


こんな歌手の方もいます。


私の意見は、ジャスラックの意見も一理あると思います。

現実に音楽は商売になるからです。

さらに、作る側の権利は大切に守ってやらないと、音楽家たちが作る意欲をなくしてしまいますから、やはり重要です。


現在、ジャスラックが言い出すと、必ずそうなってしまいます。

この流れが、あまりよくないと思います。

もっとジャスラックと企業が話し合いして、皆が音楽の事を考える事が出来れば、料金がかかることに納得できるからです。

この問題、これからの動向を見守りたいと思います。