長崎の稲佐の国際墓地は、地元では「アチャバカ」という。

阿茶(あちゃ)とは中国人の事で、その墓があるので「阿茶墓」という。

稲佐国際墓地

阿茶さんの語源は、あちら方から来た人で「あちらさん」が語源とネットでは載っていた。

なんかおかしい。

長崎人が「あちらさん」なんていう言い方はしない。だいたい「あっちから来とっと」と言うくらいで、この説はどうも眉唾ものである。

 

長崎に関しての語源は、おかしなものが意外と多い。

例えば長崎港を鶴の港というが、「つるる」と水の流れる港だから鶴の港とはっきり書いている文に出会ったことがある。

これは落語の話で、鶴っていう名前は、つーっとやって来て、るっととまるから「鶴」っていうんだ、という話そのものだ。

それ以外にも「ばってん」がある。

長崎は外人さんが多かったので「BUT AND(バット アンド)」が「ばってん」になったというのがあった。

こちらは少しひねっているので許せるか。

 

中国人は唐人ともいう。唐人屋敷の唐人である。

唐人屋敷

「とうへんぼく」というのも唐人絡みで、偏屈な人や気の利かない人のことをいうが「唐変木」と書く。意味は「遣唐使が持ち帰った変な木から」となっているがこれも定かではない。

わけのわからない事を「唐人の寝言」ともいうし、おしなべて悪意はないにしても、不可解なことの代表選手のような使い方をしている。

 

しかし「阿茶さん」は親しみのある言葉である。

調べてみると、長崎の魚石(長崎の昔ばなし第一集より)という話に、唐人屋敷の阿茶(あちゃ)さんという人物が出てくる。
http://narutaki.co.jp/blog/story/2010/04/post.html

また、長崎名物の古賀人形にも、中国人がにわとりを抱えている人形を阿茶さんという。

阿茶さん

どうも、実際に唐人屋敷に「阿茶さん」という人物が居たのが、中国人の代名詞みたいになったのかもしれない。

 

また、「阿茶」はチャイナという国の名前から来たのかもしれない。阿というのは中国では敬称で、日本だと・・ちゃんといった意味合いを持つ。

チャイナさんからアチャになったのかも。

ただしこれは私の想像である。