新県庁での撮影 モニターは合成しないと表示できない

2018年県庁

出来たばかりの県庁で、集合写真を撮影したのだが、モニターを一緒に写し込むという事になった。

大きいモニターを看板代わりに使用した案件である。

うーん

モニターというのは、集合写真を撮るための強い光の前だと、ほとんど映らなくなってしまう。

人物とモニターを同時に写し込む方法はある。

状況は夜景を背景とした人物撮影と同じ状況だ。

方法1
スローシャッターを使う。

ふつう仕事としての集合写真の場合、絞りとシャッタースピードはマニュアルで設定する。

この場合絞りはF11くらい、シャッタースピードは1/60か1/125で十分だ。

絞りをF11以上に設定する理由は、くっきりはっきり撮影するためである。

しかし絞りをF11以上に設定するには、小型ストロボでは無理で、大型ストロボが必要となる。

そうすると、モニターをきれいに写すには、アンダーになってしまう。

そこで、絞りF11はそのままで、シャッタースピードを1/8くらいのスローシャッターに設定して、撮すとモニターも人物もはっきり撮れる。

はずなのだが、スローシャッターの場合、人物がブレる可能性が大きい。

表彰式などの写真だ。人物がブレるのは最悪である。

なので、この方法1は却下である。

という事で今回は、方法2の合成をすることにした。

撮影の流れで、ストロボを焚かずに1枚撮影する。

この撮影はモニターをきれいに写すシャッターである。

その後フラッシュを焚き、人物を綺麗に撮影する。

そしてそれを合成するのだ。

仕掛けは簡単なのだが、リハーサルなしの本番のみの撮影である。

周りの人達は、合成することなど知らない。

私自身も撮影現場を見て、本番直前にそれを決める。

モニターを撮る

 

人物を撮る

 

合成をする

 

仕上げる

というわけで、撮影は成功しました。

カメラマンというのは、現場の水面下で格闘しているのです。(エッヘン)

そして、それは慣れとカンとの勝負です。

今のカメラはフルオートで素晴らしく進化したけれど、いざとなったらフルオートは役に立たなくなるものです。

プロのカメラマンは、基本的にマニュアルで勝負をするものですよ。

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