「日ユ同祖論」から見えてくるもの1 チベット民族

むかし「ユダヤ人と日本人」イザヤ・ベンダサン著を読んだ事があった。

こんな話があったのかと思って、わくわくした記憶がある。 日ユ同祖論である。

日本人とユダヤ人

ユダヤの事は何にも知らないけれど、日本の古代に大きな秘密があったという驚きだ。

今でも日ユ同祖論を展開するホームページはかなりの数に上る。

内容は下記のようなもので、ほとんどがコピペだけで作られている。

 

「ユダヤの失われた十部族」のひとつ「ミカド族」

カゴメ紋は別名「ダビデ王の紋章」

ユダヤ人は祈りの時に「ヒラクティリー」と呼ばれる小さな小箱を額部分に付けるのだが、これは山伏が頭につける兜巾(ときん)と使用方法が酷似している。

エルサレム神殿の門には、天皇家の「16弁の菊花紋」と共通した紋章がしっかりと刻み込まれている。

 

日ユ同祖論は、人に話して聞かせたくなる魔術があるようだ。

当時、本は大ベストセラーになり、日本古代史に無知な私にとって目の覚める衝撃の一冊だったことだけは確かである。

後日イザヤ・ベンダサンは山本七平という日本人とわかり興ざめしてしまった。

いまだに「ムー」という雑誌やいろんな方々が日ユ同祖論を展開している。  

公平をきするために反論のHPを掲げておく。

 

日ユ同祖論というトンデモ理論について その1 | 一キリスト者から ... http://voiceofwind.jugem.jp/?eid=606  

日ユ同祖論 批判と反論 c2016 Weblio http://www.weblio.jp/wkpja/content/%E6%97%A5%E3%83%A6%E5%90%8C%E7%A5%96%E8%AB%96_%E6%89%B9%E5%88%A4%E3%81%A8%E5%8F%8D%E8%AB%96  

日ユ同祖論 批判と反論 ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E3%83%A6%E5%90%8C%E7%A5%96%E8%AB%96

 

ただし、日ユ同祖論を信じている人を非難中傷するつもりはない。

何をどう考えているかなんて、その人の自由だからである。

「信じるも信じないないもあなた次第です」 その通りである。

 

日本人とユダヤ人

「ユダヤ人と日本人」は40年ほど前に読んだ記憶がある。

1971/9が初版で第2回(1971年) 大宅壮一ノンフィクション賞を受賞している。

そして今でも読み続けられている脅威の本である。  

 

そこで40年たった今、自分なりにこの日ユ同祖論を検証してみたいと思う。

僕の歴史の実力がわかるし、勉強にもなりそうだ。

だけど何処かの特定のHPを取り上げるのではなく、ウィキペディアの掲載事項を対象にする。

 

ウィキペディア 

項目1 まず、日ユ同祖論(日猶同祖論、にちゆどうそろん)は、日本人(大和民族)とユダヤ人(古代イスラエル人)は共通の先祖を持つ兄弟民族であるという説。主に、日本人とユダヤ人によって提唱されている古くからある説。

 

この論は明治期に貿易商として来日したスコットランド人のニコラス・マクラウド(ノーマン・マクラウド)(英語版)[1]は、日本と古代ユダヤとの相似性に気付き、調査を進め、世界で最初に日ユ同祖論を提唱、体系化した。とある。

 

まーそんなに古い説ではない。

また、歴史学者が研究した説ではないことはわかっている。  

僕も歴史ロマンは大好きなので、細かいとこを根掘り葉掘りしながら、自分の思う所へ誘導するのが好きである。

 

源義経がジンギスカンになったとか、聖徳太子はキリストだったなどを考えるのは楽しい。

しかし、そんな歴史ロマンを一蹴するのが、科学的根拠という奴である。

この科学というのは、グレーゾーンをあからさまにしてしまう野暮な奴である。

しかし、科学的事実は正しい方向へ導いてくれる、本当は良い奴なのだ。

この「良い奴」に日本人(大和民族)とユダヤ人(古代イスラエル人)が同じ祖先を持つのか聞いてみたい。  

 

しかし科学的根拠という事に関しても日ユ同祖論は打たれ強いやつである。

これで、反論しても決着はつかないだろう。

「信じるも信じないないもあなた次第です」なのだ。

 

これから書くことは、私自身が勉強した知識ではない。

あくまでも、ネット上のHPのコピペであるので、信憑性はゼロである事をまず述べておく。

難しい語句は説明しない。

しないと言うより出来ないので、知ったかぶりをなるべくしないで書きたい。

 

D2亜型集団

D2亜型集団

 

まず「Y染色体D系統」が出てくる。

染色体と聞いただけでDNA鑑定が浮かんできて科学捜査というイメージがある。

チベットや東南アジアがD1とD3系統 日本人のD系統はほぼ100%がD2系統 これだけわかっているのも凄い。

さらに難しい用語が出てくる。

「Y染色体ハプロタイプ」という言葉だ。

 

YAP (Y染色体ハプログループ)遺伝子を持つ民族は,E系統はアフリカと地中海沿いの中東からイタリア南端にかけてと,D系統はインドアンダマン諸島とチベットと日本のみでです。ユダヤはD系統ではなく前者だと思います。 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11142132521


 

Y染色体J系統 http://famousdna.wiki.fc2.com/wiki/Y%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93J%E7%B3%BB%E7%B5%B1 Y染色体ハプログループJ1系統 【中東系】 ユダヤの祭司職(モーセの兄・アロンの子孫、レビ族、コーヘン家) 預言者・ムハンマド・イブン=アブドゥッラーフ(クライシュ族、ハーシム家)

 

科学に詳しい人からは日ユ同祖論は総スカンを食らっている。

しかし、下記のような意見も多く見かける。

日ユ同祖論からの反論があり「Y染色体DNAのD系統は、日本人とチベット人や中近東の人の他には、世界のどこにもほとんど存在しないそうだ」とある。

 

このD系統が「日本とチベットにしか見られない」という説明が多い中   日ユ同祖論の場合、 「日本とチベット、中近東にしか見られない」という 中近東が一つはいっているのが日ユ同祖論の特色である。

 

そしてそれらを主張するホームページの文章は、ほぼ何処かのページのコピーだと思われる。

これはどう見ても、科学的根拠からいっても別系統だとおもう。

しかし、僕の"科学的根拠"もコピペなので、勝負はつかない。  

この染色体の話しで、発見したことがある。

 

D系統は東アジアにおける最古層のタイプと想定できるが、一つの説として東アジア及び東南アジアにO系統が広く流入した為、島国日本や山岳チベットにのみD系統が残ったと考えられている。

という事は、D系統が倭族だとすれば、縄文人弥生人は同じ人種という事になる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA

かつては約3万年前に大陸から渡来して先土器時代・縄文時代の文化を築いた先住民を、大陸から渡来した今の日本人の祖先が駆逐したとする説があったが、現在は分子人類学の進展により否定されている[23]。

朝鮮半島南部においても近年倭人の墓とされる前方後円墳が発見されており、1600年以上前には朝鮮半島南部も倭人の居住地だったとみられている。

 

しかし、これも様々な反論が科学者から出ている問題である。

難しい問題なのだ。

更にチベット民族と日本民族が親戚だったというのも面白い。

ただ、文化に関しては環境が違いすぎるので違う進化をしているのは理解できる。

元が同じということは、チベットは日本のもう一つの可能性だということだ。

12610

日本人とユダヤ人より、日本人とチベット人のほうが興味が出てきた。

 

チベット民族が高地で生活できるのは、遺伝子が違うためだった http://irorio.jp/sophokles/20140708/147306/

絶滅した古代人種から受け継いだ遺伝子 過去に絶滅したデニソワ人

 

なんだこの記事は・・デニソワ人とは? 面白くなってきた。    

真実は一つだ。

更にサンプルが数多く集められ科学が発達することで、祖先人種の問題は解決するかも知れない。

 

「日ユ同祖論」から見えてくるもの チベット民族
「日ユ同祖論」から見えてくるもの2 謎の秦氏
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