偶然の産物 都合よすぎる進化

先日スピード違反でねずみ取りに捕まってしまった。

警察が影から旗を振りながら、空き地に誘導された時観念した。

念の為いうが、無茶なスピードを出していたわけではない。

制限速度50キロの国道から住宅地へ通じる道路に入ったとたんのねずみ取りである。

そこは制限速度40キロだった。

結局16キロオーバーで、罰金12000円也の納付書を突きつけられたのだ。

無事故無違反で30年ほどの優良ドライバーが自慢だったのが、見事に砕け散った瞬間だ。

「なんもいえね・・」正直な感想だ。

納付書をカバンに突っ込み、思い気分で会社にたどり着く。

起こしてしまったことはしょうがない。何とか気分を変えようと思い、納付書に住所氏名を書こうとした。

その時である。

 

その納付書の告知番号が5並びだったのである。

第555555号と手書きで書かれている。

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なんとなく凄いと思った。ただの偶然か、神の啓示か。

5並びなら、GO!GO!GO!GO!GO!GO!だ。

現在、自分の人生をいろいろ考えている時だったので、今考えていることを突き進めという啓示を懲罰と共に、私に知らせたのか。

想いは超自然的な運命に浸った。

いや、まてよただの偶然だ。想いは何回も回転する。

偶然か必然か。

そんな事を考えていたら、NHKの番組をおもいだした。

NHKスペシャル 生命大躍進 である。

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偶然か必然か

生命大躍進第1集 そして”目”が生まれた

 

見た人も多いと思うので細かな説明は省く。

目という器官は、徐々に進化したのではなく、約5億年前に突然起ったという内容である。

そして、植物の遺伝子が動物に移ったことが、動物が目を持てた理由であるという仮説が展開された。

当然、前代未聞の仮説である。

その発端は、ある日植物プランクトンが原始生物の生殖細胞の中に偶然入り込り込むという内容だった。

「偶然」というキーワードが印象に残った。

さらに「親の2倍の遺伝子をもつ受精卵」が偶然に出来、又それが成長したという事だ。

なおかつ、同じ奇跡が再び起こり4倍のDNAをもつ子供が誕生したという。

「遺伝子重複」である。

重複遺伝子は、進化の主要な役目を担うといわれ、共通祖先の出現以来、最も重要な進化の原動力だと100年前から、学界に指支持されている。

遺伝子重複が起こる原因としては、遺伝的組換えの異常、レトロトランスポゾンの転移、染色体全体の重複などがある。ウィキペディア

遺伝子重複前の染色体の模式図(左)と重複後(右)

遺伝子重複前の染色体の模式図(左)と重複後(右)

 

原因は推測されているが、「なぜ」という問いに答えはない。

偶然か必然か。それは哲学的な問いなのかもしれない。

 

胎盤の誕生の奇跡

大躍進第2集「こうして”母の愛”が生まれた」では、胎盤の誕生の奇跡が紹介されている。

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恐竜に隠れながら生き延びていくほ乳類にレトロウィルス(細胞を離れて飛び回るウイルス)にかかり、どんどん死んでいった。

 

しかし、「偶然」奇跡がおこり、私達の祖先のDNAにたどり着いたレトロウィルスのDNAは、祖先のDNAをハサミのようなもので切断し、自らのDNAを祖先のDNAに組み込みこんだ。

 

そして、胎生の性質を獲得した。

つまりほ乳類の胎盤は、レトロウィルスの奇跡と偶然で出来上がったのだ。

 

考える恐竜「トロオドン」の絶滅

第3集 ついに”知性”が生まれた

考える恐竜「トロオドン」が出現したのだが、「偶然」にも隕石が地球に衝突して、その進化形恐竜も含め絶滅してしまった。

トロオドンは背丈が1.2mほどの小さな恐竜でした。際だって大きな目が正面に向かってついており、ものが立体的に見えるように視覚が発達していました。さらに恐竜としては珍しく指が互いに向かい合っており、起用にものをつかめた可能性があります。そして、目や手を巧みに操る発達した脳がトロオドンの最大の武器でした。脳のサイズは恐竜の中では飛び抜けて大きなものでした。
http://colaryourlife.seesaa.net/article/421895134.html?1436172314

ディノサウロイド

ディノサウロイド

出典upload.wikimedia.org

ディノサウロイド

ディノサウロイド(Dinosauroid、ダイノサウロイド、デイノサウロイドとも)とは、恐竜が絶滅せずに進化し続けた場合、人間に似た形態を採りえるという仮説およびその形態のこと。トロオドン等の「知能が高かった」とされる恐竜をモデルとして、1982年にカナダの古生物学者デイル・ラッセルによって提唱された。

http://matome.naver.jp/odai/2140738635363340101

 

恐竜は進化の優等生だったはずである。

恐竜にも偶然は働き、知性恐竜は誕生していたのに、「偶然」に滅んでしまった。

 

アンデルタール人

アンデルタール人

時代は進み「ネアンデルタール人」が誕生した。

ネアンデルタール人はホモ・サピエンスより、脳が大きく体もしっかりしていたのだ。

腕力はホモ・サピエンスの倍あったと推測されている。

氷河期時代、ネアンデルタール人とホモ・サピエンスは同時に存在していた可能性が高い。

しかし、たった一個の遺伝子の違いにより、ホモ・サピエンスは言葉を使った協力体制により、氷河期時代を乗り切ってしまった。

 

 

この文は「敏腕ビジネスマンなら押さえておきたいテレビ情報」
NHKスペシャル 生命大躍進 の文章を引用させて頂きました。
http://colaryourlife.seesaa.net/article/418845845.html

すっかりテレビの解説になってしまったが、「偶然」がかさなって人類は存続している。

様々な事柄が、都合のいい偶然で構成されている。

生命の誕生だけではない。宇宙の成り立ちと地球の存在も、偶然の産物といえるだろう。

反則切符第555555号。

ただ数字のぞろ目なのだが、それを必然ととるか偶然ととるかで

人類の運命が変るかもしれない(そんな事はない)

バタフライエフェクト効果だってある。

 

人類が「神」の存在を必要とするのは、「奇跡」の「偶然」の存在を感じているからかもしれない。

 

まあ、それでもただの偶然と言い切る人は多いだろう。

私は、自分にとって都合のいい偶然だけを信じている。

そして、バカが付くくらい楽観的なのである。

 

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