魔女の一撃
三日ほど前、朝食を食べ終わり立ち上がった瞬間 いきなり来た。
来た瞬間「ぎっくり腰」だとわかった。
10年ほど前、一度味わった事がある。
その時は、畳の上に崩れ落ちてしまい、何日かは這いずり回って暮らした思い出がある。
何の前ぶれもなく突然起こるので、ヨーロッパではぎっくり腰を「魔女の一撃」と呼ぶらしい。
今回は歩けたので、「魔女の一撃」というより「妖精のキック」くらいか。
今やっと痛みが薄らいできたが、少し考えた。
母親の事である。 足が悪く、杖をついて移動する。四つん這いで物を取りに行く。
頭ではわかっているのだが、母の痛みはわからない。
しかし自分が「妖精のキック」で動けなくなると、母の事を思った。
こんな痛みなのか。 思うように動けないという事はこんな事なんだな。
「同病相憐れむ」 同じ病気、同じ悩みや苦しみをもつ人は互いにいたわりあい、同情しあう。
そういう事である。 人というのは、なくしてみないとわからない事が多い。
誠に、そういう事である。
ネットにぎっくり腰の諸注意があった。
正式には「急性腰痛症」 突然の負担で発生 ぎっくり腰は繰り返す 治療法 2~3日は安静 温めないほうがいい 数日たったら鍼灸などで治りを早める 痛みが続く場合は病院へ
直ってしまうと、こんな事は忘れてしまうんだろうな。
こまったもんだ・・