絵葉書のようなアングル 写真の構図
絵葉書のようなアングルの島原城
絵葉書のようなというと、あまりいい表現ではないようになっていますが この定番のアングルは、カメラマンの努力の結晶なのです。
絵はがき風の写真が素晴らしい理由は、写真のために色んな条件を待っていることです。
季節、花の咲く時期、その日の天気
どれが一つかけても、絵はがき風ではありません。
そして撮影する時間も大切です。
青い空、梅の花、日差し すべてを待って撮影したものです。
1枚の写真のために、すべての条件が揃うまで準備します。
撮影場所も、自宅から2時間ほど車で行かなくてはなりません。
朝、条件がいいので出かけて撮影場所に行っても、雲が出ていてすべてが台無しという時が往々にしてあります。
いや、ほとんどがこんな状況なんです。
ですから、撮影場所に行って満足できる写真が撮れるのは希です。
この希な写真が、絵はがき風写真と呼ばれる者です。
構図は絵はがき風でも、季節、時間、天気がまったくダメな場合
その写真には価値がなくなります。
条件さえ揃えば、誰がシャッターを押していいいのです。
今のカメラは、シャッターを押すのに技術が要らないからです。
写真の構図もいろいろとあり、対角線や3分割の構図などがよく言われています。
絵画の構図も参考になります。
安定感のある写真を撮るには、黄金分割などを参考にするといいでしょう。
黄金分割
画面に対角線を引き、それに対して四隅から垂線を引きそれぞれが交わる場所に被写体を配置する構図。(4つの交点が黄金分割点)
http://www.dejikame.net/z0070.html
ジャック=ルイ・ダヴィッドの『レカミエ像』(1800年)。
構図が安定して見えるのは、夫人の横たわる姿が黄金比の長方形に収まるように構成されているからだという。ウィキペディアより
構図が悪いと不安定感がでて、見てても気持ち悪いものです。
まずは、安定感のある構図を撮影することが基本です。
絵葉書は、最高の教科書であり、参考にすべきです。
「とれるものなら、とってご覧」
そんな呟きがカメラマンから聞こえてきそうな写真なんです。