子供を産む権利を守る婚活
「婚活」という言葉は2007年社会学者が「就職活動」をまねて作った造語です。
日本には昔から世話好きの方が結婚相談所代わりになっていて、目新しいものではなかったのですが、インターネットの普及が「婚活サイト」を活性化させ、世間に浸透していきました。
「婚活」がより良い条件の結婚を探す場なのは確かなのですが、「少子化」という側面から見ればすでに国家プロジェクトになってしまいました。
地方自治体も積極的に予算を付け、活動をしています。
一般的に「少子化」とは、合計特殊出生率(女性が一生の間に生むとされる子供の平均数)2.07を大きく、かつ長期的に下回ることをいいます。
この現象は、社会保障をはじめ経済全般に大きな影響を与える深刻な問題であり、その原因の一つとされているのが女性の「未婚化」「晩婚化」なのです。
医学の進歩により、人間の平均寿命は確実に延びています。しかし妊娠出産が可能な時期は変化していません。
婚活
プロダクティブ・ヘルスライツという言葉があります。
これは「性と生殖に関する健康・権利」と訳されています。
簡単に言うと「子どもを持つことができる権利」のことです。
貧困や仕事不足によってこの権利が侵害されるのは、やはり国の責任です。
情報不足、機会不足による「未婚化」「晩婚化」に歯止めをかけ、適切な妊娠・出産する時期を失わずにその権利(リプロダクティブヘルスライツ)を守れるよう、さまざまなサポート体制をとろうと、地方自治体は頑張っているともいえます。
「婚活」が必要か必要でないかはもちろん本人の自由ですが、「結婚」「出産」となれば話は違ってくるのです。
「婚活」が「少子化」を止められるかもしれません。
「婚活」で「愛が少子化の日本を救う」事になれば素晴らしいことです。