相撲をアメリカ人はどう見ているのか。ニューズウィークの記事より
「相撲は契丹の格闘技が日本に伝わってきて相撲の原型になった」と記述している。
契丹は4世紀から14世紀にかけて、満州から中央アジアの地域に存在した半農半牧の民族である。
日本の4世紀というと、古墳時代にあたる。
相撲は格闘技だから、いろんな国に似たものはある。
ヨーロッパでいうとレスリング系統の競技だ。
相撲の起源は日本書紀にも記述があり、武芸・武術として相撲があったのは定説のようだ。
まあ、大陸から渡ってきたという説もあるのかもしれないが、契丹の格闘技が原型だという日本人は極めて少ないと思う。
このあたりが、アメリカ人の日本人に対する認識だ。
まあこれくらいは可愛い方か。
あの洋画に出てくる日本の描き方は、笑ってすまされる程度を越している。 とくに、忍者、鳥居、お辞儀がひどい。
相撲の話に戻るが、今回の琴奨菊の優勝を 「21世紀の蒙古襲来を退治した、琴奨菊」と書いている。
これはその通りだが、モンゴル勢の活躍を蒙古襲来と書いているのが、なんとなくアメリカ人らしい。
また、日本列島は文化の吹き溜まりのように、ユーラシア大陸のあらゆる文化が導入されて、定着した民族だそうだ。
そして相撲は国際化されているので、スポーツを国威高揚に使っている西洋国は見習うべきだとしめている。
悪くは書いていないのだが、一つ一つが小魚のとげのように、僕の心を刺激した。
それは私のナショナリズムのせいだろう。
もうひとつ、経済関係で、日本人ボスの下での働き方を掲載している。
「例えば、アメリカ人は日本人の重役に自己紹介する時、お辞儀をするかどうかで思い悩んでいる」 そんな記事である。
記事自体はまともなのだが、こちらも魚の小骨のようにひっかかる。
たまには、ニューズウィーク(日本語版)のようなアメリカ雑誌を読むのもいい 。