刺青は受け入れるべきか。
映画を良く見るのだが、外人の多くが腕などに刺青を入れている。
外人は刺青が好きなんだなと思っていたが、最近やたらに目に付くようになった。
入れ墨(いれずみ)とは、針・刃物・骨片などで皮膚に傷をつけ、その傷に墨汁・朱・酸化鉄などの色素を入れ着色し、文様・文字・絵柄などを描く手法、および、その手法を使って描かれたものである。ウィキペディア
若い人たちも興味が有るようで、タトゥーと呼びファッションのひとつとして捉えているようだ。
歴史的に言えば、古代邪馬台国の時代、倭人について「男子皆黥面文身」の文章が残っている。 しかしその時代だけの話でそれ以降、罪人の識別としてのマークとして使われてきた。
刺青を入墨というのは、江戸時代罪人に墨を入れた為で、地方によっては罪人は額に入墨を入れられていた。 日本の場合、刺青はやくざの象徴でもある。
欧米においても、ロシアのマフィアや米国の白人至上主義クー・クラックス・クランが入れ墨を構成員の象徴として用いている。
現在はファッションでも、実際は反社会的要素が強いのである。
刺青に関して、私自身は個人の自由だと思うので、よほど威圧的でなければ問題にはしたくない。
しかし、お店をやっている人にしてみれば、暴力団に出入りをされると死活問題になる。
東京の麻布十番の焼肉店では、半世紀にわたり暴力団お断りを信条にしている硬派である。 「開店当時から刺青が露出しているお客様にはサポーターをつけてもらうようにしており、拒否した方は入店を断っています」といっている。
刺青が反社会的な要素が強いのは事実なので、子供連れのお客さんへの配慮である。
刺青が嫌われるのは、わざわざ見せ付けるように誇示する為で、虚勢をはる人たちに問題が有るのだ。 人前では長袖長ズボンを着用すれば何の問題も無いのだ。
「タトゥーお断り」の温泉がネットで問題として取り上げられている。
「タトゥーお断り」は暴力団撲滅の業界ぐるみの活動で非難する対象ではない。
「日本は遅れている」と叫ぶ人たちも、外国有名人たちの刺青を取り上げるのではなく、暴力団の事も考えて欲しい。
日本の暴力団構成員と準構成員だけで10万人ほどいる。
覚せい剤販売、少女売春などひどい目にあっている一般市民の数は多いのだ。
ネットでは、東京オリンピックの際の外国人たちの事を問題視している。
たしかに、外国のスポーツ選手たとえばサッカーのメッシ達などのタトゥーは半端ではない。
何度もいうが、刺青がだめなわけではない。
刺青を威嚇の道具として使っている、反社会的な構成員がダメなのである。
だからマナーとして処理すればいい。
サッカーのメッシ達なら、公衆浴場の温泉に入るわけは無い。
有名人だからボディーガードも付くだろう。
内風呂付きの温泉旅館や時間で貸しきればいいのである。
外国であろうが日本であろうが、マナーは必要である。
公的な場所で、刺青をこれ見よがしにアピールするタンクトップで出席はしないのが紳士である。
日本の事情をちゃんと説明すれば、話は通るはずである。
しかし、外国へ日本人がいく場合、海外諸国の入国審査官は、日本人を審査する際のポイントとして「刺青=暴力団関係者」というイメージがある。
刺青を見せびらかして来るような日本人は暴力団関係者として、入国を拒否される。
フィリッピンでは「最近、入国時に刺青・タトゥー(ファッション的要素のシール状の刺青でも)等を理由に、入国拒否される事例の報告があります。」とある。
誰だって、どこの国だって、理不尽な暴力団は嫌われるのだ。