ついにムービーから写真。4Kフォト
ムービーというのは、簡単に言えば1秒間約30枚の連続写真である。
なのでどんなムービーでも写真として取り出せる。
それはわかっているのだが、今まではそれをしていなかった。
サイズの問題である。
現在のハイビジョンの前の規格、SDといわれるDVDサイズは、720*480ピクセルである。
このサイズでは写真のLサイズにもプリントできない。
さらに、DVDビデオというのはインターレースという走査線があり、写真として使う爲には画像処理が必要だった。
それ以外にも様々な問題があり、ハイビジョンの時代になっても、ビデオから写真というのは実用化まで入っていない場合が多かった。
テクノロジーの写真
4Kというのは、ハイビジョンの倍のサイズを持っている。
写真にすると約800万画素の大きさである。
しかし、サイズだけでは写真に出来ない。
ムービーの限界の一つでもあるシャッタースピードなどの露出を自由に出来なければ、写真として使えない。
まあ、理論的にはありなのだが、使えないと思っていた。
ところが4Kフォトというのは、かなり使える仕組みである。
現在はパナソニックLUMIX GH4というカメラが話題になっているが、そのうち色んな会社が4Kフォトというシステムを採用すると思う。
「使える!」
実際撮影してみた感想である。
高速の連射が出来るカメラでも、現在は1秒間に30枚は撮影できない。
この30枚の連射は色んな世界を表現できる可能性がある。
写真の魅力
スチルカメラは進化してきた。
ピントも露出も自動になり、撮影という作業のハードルは極端に低くなった。
要するに誰でも写真は撮れる。
それプラス、シャッターチャンスという世界も自動になってきたのだ。
まあ、それなりに写真の仕組みがわかり、機械のなれも必要なのだが実写してみたので見て欲しい。
4Kフォトの実例
諌早のんのこ祭り郷土芸能のじゃ踊り
舞台で動き回るじゃ踊りの撮影。ピントをじゃにあわす事は難しくないが、玉の位置、玉をもつ人の顔、じゃの角度を調整しながら撮影するのは意外と難しい。4Kフォトじゃなくても高速連射で撮れないことはないが、選択肢は4Kフォトが上である。
諌早のんのこ祭り ストリートダンスコンテスト
雨の中の舞台である。スポットライトの中を高速で踊るダンサーがジャンプする写真は難しい。感度を上げて、露出補正をするのだが、3人同時にジャンスして、なおかついい顔の写真を撮影するのは至難の業である。さすがに足元はぶれているが水しぶきもそれなりに写っているのはすごい。
諌早のんのこ祭り アイドル・ミルクセーキ
動き回る女子を撮影するのはそれほど難しくない。しかしみんなの顔がすべて見えている写真を狙って撮影するのは、難易度が高い。というか狙って撮影するのは不可能である。こんな写真こそ4Kフォトの実力発揮である。
蝶の撮影
蝶はそれほど動かないので比較的簡単な撮影である。ただ、1匹ならいいのだが2匹になると運任せである。粘らないといい場面を探せないが、飛ぶ生き物は4Kフォトが最適だと思う。
ハイレベルの技術を持っているカメラマンなら、ハイスピードの連射でも撮影可能だと思うが、10万円台のカメラで出来るのがすばらしい。
まだまだ、機械に慣れていないのだが、面白いのでもっと極めてみたい。
次は子ども達のうんどうかいと、ピアノ発表会が続いている。
大人数でのスタートの瞬間。
高速でピアノを弾くピアニストのベストショット。
見た目は地味だけど、撮れそうで撮れない「ベストショット」を撮っていきたい。