今年も金曜日夕方にランタンフェスに出かけた。

中華街はすごい混雑だ。人波に揉まれて湊公園の会場にたどり着く。

2019ランタンフェスティバル

毎年来るのだが、展示されているランタンは、そんなに変わっていない。

34年ほど前は小規模のイベントだったのを覚えている。30年以上で大きなイベントに成長したのを嬉しく思う。

2019ランタンフェスティバル

太陰暦

長崎ランタンフェスティバルは旧暦の1月1日から1月15日にかけて行われる。暦の関係で、年ごとに開催期間は前後に移動する。

この説明はよくある。

この旧暦とは何かと言うと、アジアでは、中国暦またはそれをもとにした暦の事である。

正確には、太陰太陽暦(太陰暦・陰暦)という。

太陰とは月のことであり、月の満ち欠けをベースにして暦を作ったのである。

そうすると、一年が約354日であり、太陽暦の一年に比べて約11日短く、3年過ぎると約1ヶ月のずれとなる。このずれを放っておくと暦が実際の季節と大きく食い違ってしまう。

そこで太陽の運行を参考にしつつ「閏月」(うるうづき)という「月」を足し、一年を13ヶ月にすることで暦と季節のずれを正す方法がはかられた。

これに対して、太陽をベースにした暦、つまり太陽暦(グレゴリオ暦)である。

太陽暦の一年とは、地球が太陽を一周する日数である。現在は世界中がこれを使っている。

日本では、明治6年(1873年)1月1日に旧暦(天保暦)から、グレゴリオ暦(太陽暦)に改暦されている。

アジアでは、旧正月を祝う習慣は中国のみならず、ベトナムやインドネシア、北朝鮮、韓国、シンガポール、マレーシアなどアジアの多くの地域で存在している。

「テト」と呼ばれるベトナムのお正月 地球の歩き方 ニュース&レポート

新暦の国

しかし、日本は違う。

一部の行事では旧暦が生きているのだが、明治維新の際に、きっぱりと旧暦をやめている。

その理由として、明治政府は旧暦の給料体制のままだと月給を13回払わなければならない年があるのでという解説が多い。

たしかにそんな側面はあると思うのだが、それだけではないのは確かである。

日本は、明治維新という日本史上例を見ない大革命で、一気に西洋の方に舵をとったのだ。

まず、天皇陛下が「新暦変更の詔(みことのり)」を自ら通達した。

その事により、国全体が新暦を認めたのである。

ある評論家は、太陽暦の採用と同時に日本は春節の文化を捨てたと言っているが、捨てたのではなく、変更しただけである。

その証拠に、「大晦日」や「新年の挨拶」は続いているからである。

日本の正月 https://filmora.wondershare.jp/festival/the-new-year-holiday-in-japan.html

しかし、アジア地域では、中国の影響が強く残り、中国自体も含め、旧暦を大切にしている。

そう、日本だけが、暦の変更と同時に生活様式や文化を調整できたのだ。

これにより、一気にアジアの中で西洋と対抗できる力を身に着けた原因である。

明治維新

明治維新の時代は、アジア受難の時期である。すべてのアジア諸国が、西洋列国の植民地となっている。

その中で、ただ一国、西洋に立ち向かったのである。

それにより、日清、日露戦争に勝ち、西洋に日本の存在を強くアピールしたのだ。

植民地化されたアジアの国々は、軍事力に優れた西洋に対して、最初から諦めていたフシがある。

ただ、出る杭は打たれるのとおり、アメリカやソ連コミンテルンのの工作により、第二次世界大戦へと引きずり込まれ、ついにはアメリカと戦争をするハメに陥り、敗戦となってしまう。

しかし、敗戦後も奇跡的な復興を遂げ、経済力では世界第2位の地位を得てしまう。

それが日本なのである。

 

そんな気質の一因として、災害の多い国で生き抜いてきた国民性があると思う。

現在も続く、津波や地震、火山の爆発などで、いろんな地域は壊滅的な被害にあっている。

しかし、その際の対応に対して、西洋、東洋の国から称賛の声が上がっている。

特に注目を集めたのは災害に直面しながらも秩序を失わない被災地の姿である。

避難所となった小学校で、食料や水の配給に並ぶ人たち 熊本県益城町 産経ニュース

大勢の人が避難生活をおくる避難所は清潔に保たれ、物資が届いた際には誰もが公平に受け取れるよう列を作った。

自己中心的な行動を取る人はおらず、困難のもとにあっても他人への配慮を忘れない姿は多くの外国人を震撼させた。

こんな話がある。

避難所で食料の配布があった時、子供連れの母親に対して、人数分のおにぎりを配ったのだが、その母親は、「子供は小さいので、そんなに入りません。その分は後の人に回してください」と言ったという。

こんな事ができるのは、日本国民だけであると思う。

この旧正月をなぜアジアで、今でもおこなっているのかという問題は、とても大切だと思う。

そして、この事が日本という国の凄さを教えてくれるのである。

ランタンフェスティバル