アプリで戒名をつける

稲佐墓地

60代を過ぎると自分の葬式の事を考える人が多くなる。
 
一番の悩みは葬式代である。それは自分の親の葬式を出した時に、葬式代や坊さんのお布施の相場が、思いのほか高額だったという気持ちや知識があるからだろう。
 
葬式に金がかかりすぎだという思いは世間一般の気持ちだ。
 
だがそれでも払ってしまうのは、死んでいった人たちの供養の為でもある。
 
特に父親、母親の葬儀の場合、できる限りの事をしてあの世へ旅立ってほしいという愛情がそうさせるのだ。
 

宗教と行事

人間にとって宗教は必要である。
 
まあ、宗教はいらないという共産主義の人たちもいるが、それ以外の人たちには必要である。
 
特に日本人にしてみれば、神仏はなじみが深く、神様と仏さまは人生の儀式に必ず出てくるものである。
 
そしてその儀式の思い出は、家族にしてみれば、幸せの一里塚ともいえる。
 
私は写真屋なので、他人の幸せの一里塚にだいぶ付き合っている。
 

葬式代

葬儀代がいくらくらいかかるかと言えば、関東だと葬儀費用の平均は212万だそうだ。
 
くらしの友
https://www.kurashinotomo.jp/sougi/price/system/
 
 
長崎県では109万円とある。
 
株式会社ユニクエスト
https://www.osohshiki.jp/area/nagasaki/top/#:~:text=%E9%95%B7%E5%B4%8E%E7%9C%8C%E3%81%AE%E5%B9%B3%E5%9D%87%E8%91%AC%E5%84%80,%E2%80%BB%E3%81%AB%E3%82%82%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
 
 
最近はこの値段体系に疑問を持つ人も多く、華美過ぎない家族葬などを行う人も増えてきている。
 
私も賛成である。
 
だが自由の国日本である。お金をたくさん持っている人たちは、どんどん払えばいいし、高額だからと言って文句は言わない。
 
いろんな事情があるかもしれないからである。
 

お坊さんが困る仏教の話

お坊さんが困る仏教の話(新潮新書) [新書]

お坊さんが困る仏教の話(新潮新書)村井幸三 (著)という本があり、釈迦仏教は葬儀と無関係などと書かれている。
 
私は坊さんに恨みはなく、神道や仏教に興味があり、高野山や比叡山にも参拝している。
 
ただ、素晴らしい思想を持った宗教が、葬式となると金を生む道具に変わっているところに腹が立つだけである。
 
日本人は世界でも珍しい多神教の国である。
 
生前は神様に祈り、死後は仏の慈悲にすがるといった暮らしに根付いた信仰であった。
 
本来、神道仏教と分ける事はなく、大和(日本)教と言ってもいいくらいだ。
 

位牌

 
その本の中に戒名の話が出てくる。
 
戒名とは、位牌に書かれているやつだ。。
 
仏式で葬式をあげるには、この戒名が必要なのだと言われ続けている。
 
本来戒名は俗名を捨てて仏弟子になった証として出家の際に与えられるものだ。
 
死んでからつけるものではない。
 
だが江戸時代から、裕福な商人が率先して高額な金額を出し、寺から戒名をつけてもらったことから始まっている。
 
そしてそれは、仏壇に飾る位牌が大きく関係してくる。
 
それはそれでいいのだが、戒名は値段によってつけ方が違うのが腹が立つ。
 

戒名の種類とお布施の目安

信士(しんじ)・信女(しんにょ)お布施 10万~50万円
 
居士(こじ)・大姉(だいし)お布施 50万~80万円
 
院号 お布施 100万円~
 
いい葬儀
https://www.e-sogi.com/guide/15486/
 
 
これを見ると、地獄の沙汰も金次第があからさまである。
 

生前に戒名を自分でつける

一般に言われていることは、戒名は菩提寺の僧侶または、葬儀で読経してくれた僧侶に授けてもらうとされている。
 
葬儀に際して、それに異を唱えて葬式が行われない事になるなら、ことさら騒ぎ立てはできないものである。
 
なので、戒名の本来の意義である生前に戒名を自分でつけておくという事を推奨したい。
 
そこでその作り方をHPを参考に考えよう。
 
たとえば「清明院浄心明照居士」の場合は、
 
清明院:院号 浄心:道号 明照:戒名 居士:位号 となる。
 
院号
 
院号は退位した天皇の住まう宮殿を指したものであるので、庶民は必要ない。
 
それでも、院号を入れたいときには、故人が住まうことを想定した架空の宮殿や寺院の名前にすればよい。
 
道号
 
道号は本人の人柄や性格、仕事、趣味などを反映したものだ。
 
道号の例としては、たとえば真面目な人であれば「誠岳」、優しい人であれば「優雲」などをつける。つまりペンネームである。
 
ただ浄土真宗では道号はつけない。
 
戒名
 
本来の戒名は2字のみだ。
 
最も簡単なつけかたは、自分の名前から1文字、尊敬する人から1文字とってつける方法だ。
 
たとえば阿弥陀如来を信仰していたら「慈」、大日如来であれば「照」。
また真言宗に帰依していたら「真」、浄土宗であれば「浄」とつけるのも良い。
 

戒名は自分で付けてもいい?戒名料をかけずに自作する方法
https://ohaka-sagashi.net/news/kaimyoself/

戒名生成アプリ「戒名メーカー」でつける

戒名メーカー

さすが現代である。
 
このアプリは有名らしく、坊さんも使っているという。
 
私はアイフォンなので、すぐダウンロードして使ってみる。(スマホ用だけ)
 
仮に71歳で死ぬと入力して、出来上がったものを少し手直しをしてみた。
 
映真院一生果影大居士
エイシンイン.イチセイ.カエイ.ダイコジ
 
なるほど
 
院号までついて素晴らしい。
 
これで、葬式代が安くなるとは思わないが、生前一度も付き合ったことがない坊さんに、適当な戒名をつけられるよりましである。
 
このアプリでは入力する内容や年齢で戒名が変わってくる。
 
面白いので時々つけてみる事にする。
 

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