いんごろし山

最近グーグルマップに「いんごろし山」という名称があるのを発見した。
 
場所は水の浦の小山である。
 
グーグルマップのコメントを見ると最近つけられたようだ。
 
この名称、実は聞いた覚えがある。
 
稲佐の事を趣味で調べ始めていた昭和60年過ぎだと思う。なんだか不吉な名前だと妙に頭に残っている。
 
「いんごろし山」とは「犬殺しの山」である。
 
犬を殺してどうするのかというと、食べるのである。
 
犬を食べる?
 
誰が・・・?
 

犬食文化

中国の一部の地域、東南アジア、朝鮮半島地域などの市場では、内臓を除去しただけのそのままの姿のものや小さく解体した形状などで犬肉が販売されているとある。
 
中国は2018年時点で、世界で最も犬肉の消費量が大きい国であり、最近、犬食文化がヨーロッパ勢から非難を浴びてニュースになっている。
 
また、南北朝鮮でも犬肉は新石器時代から食用とされており、犬食は今なおきわめて盛んである。
 
日本はどうかというと、江戸時代に町民が食べていたという記録が残っている。また、戦中・戦後の食糧難の時代に犬を食べたという証言・報道は多数ある。
 
じつはヨーロッパやアジア地域でも犬を食べる習慣はあった。
 
まあヒツジや牛、豚と同様、動物タンパク資源なので、犬を食べたからと言って野蛮でもないのだ。
 
ただ、現在はペットとして飼われているので、日本では犬食は風化された事である。
 
昭和の時代に長崎で犬を食べる習慣はないと思うが、中華街や朝鮮人町があったので、長崎で犬食はあったのかもしれない。
 
「いんごろし山」という呼び名はいつからだろうか。
 
地名辞典にも郷土史にも載っていないし、私が知っているのも伝聞である。
 
この名前、悪意が感じられる名前である。
 

戦後の在日朝鮮人・中国人による長崎警察署襲撃事件

長崎警察署襲撃事件

前記に戦後の食糧難の時代に犬を食べたという話を書いたが、長崎もまた、戦後大混乱に陥っていた。
 
原爆を免れた浜の町付近には、闇市がすぐに誕生し、大繁盛をしていたという記録がある。
 
闇市の商売人は、ほとんど在日朝鮮人、中国人だった。
 
ちなみに1945年8月15日、長崎県には約1420人の中国人、80人の台湾人、そして40,000人(長崎市 6000人)の朝鮮人が居住していたという記録もある。
 
1946年5月13日、物価統制令違反のヤミ物資が公然と販売され、それに並行して暴力行為も頻発していた西浜町の長崎自由市場に対し、長崎県警察部では断固取締を決断し、280人の警官隊が一斉取締を開始し、日本人150人、朝鮮人26人、中国人6人を検挙した。
 
しかし、この検挙に対し、朝鮮人や中国人など総勢約200人がバッドや鉄棒を持って長崎警察署を包囲・襲撃。
 
これにより警察官1人が死亡、10人が重軽傷を負った。
 
さらに暴徒は東浜町派出所や港町派出所も襲撃し、警察官に対し暴行を加えている。
 
その結果、中国人7人は進駐軍に引き渡され、朝鮮人60人は検察に送致されている。
 
この事件により、長崎人が在日朝鮮人・中国人に対し恐怖を覚えたのは事実である。
 

稲佐山ふもと

大江戸温泉物語 長崎ホテル清風の下から水の浦を眺める

稲佐山ふもとには、水の浦町や大鳥町、平戸小屋町、稲佐町がある。
 
この地域に在日朝鮮人や中国人の集落があったとは聞いていないし、記録にもない。
 
だが稲佐には中国人が建てた悟真寺や中国人や朝鮮人が葬られている国際墓地がある。
 
そして、強制徴用と韓国から非難されている三菱造船所があった。
 
そんな地域に「いんごろし山」と陰で呼ばれていた岩山があったのだ。
 
最近この岩山が「福山雅治」氏がプロモをとった場所とされているらしく、話題になったという。
 
まあそれは良いとして、今回は不穏な名前の「いんごろし山」が、いきなりグーグルマップに登場して、驚いたという話である。
 
まあ、真相は闇の中だが、これもまた稲佐の歴史の一部である。
 

いんごろし山