稲佐・公園めぐり
世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし(在原業平)の歌の通り、桜が咲くと落ち着かない日々が続くものだ。
長崎の山や街にもいま桜は咲き乱れ、桜の名所に行かなくても、あちこちに桜は咲き誇る。
道端や道路沿いの桜もよいのだが、やはり公園のベンチで、一時風情を楽しむほうが落ち着く。
そこで、稲佐地区の公園を巡ってみた。
稲佐山公園
稲佐といえば稲佐山。かなり整備が進んで、スロープカーも有るし、大きな無料駐車場は、子供連れにとって大いに助かる。
稲佐山に登る遊歩道にも桜並木があり、それもまた華やかである。
稲佐近隣公園
稲佐山の下の方に稲佐山観光ホテルがあり、その右手の坂道を下っていくと、稲佐近隣公園がある。
昔は「たけのこ広っぱ」と言っていた場所で、現在は公園になっている。公園内は野球仕様になっていて、朝早く大人たちの野球練習場になっている。公園内には桜はないが、行く途中や入口付近には桜が有る。知る人ぞ知るといった公園だ。
稲佐公園
稲佐山の裾野というより、稲佐の国際墓地を上がったところといったほうが早い。
昔は大洋アパートが立っていた場所で、入口近くにはバス停もあり、開けた場所になっている。桜の木はないが、子どもたちを遊ばせるには安全な場所である。
稲佐児童公園
近くに稲佐小学校や保育所があり、夏には盆踊りもやっている。昔は三丁目の公園と言っていて、稲佐地区で一番にぎやかな商店街の一部でもあった。
桜の木やツツジも多く、子どもたちも多い。小山のように作っているすべり台が人気である。
旭町公園
ここは旭大橋の下の空き地を公園にしたもので、金網とコンクリートに囲まれていて、公園という雰囲気はない。
丸尾公園
昔の丸尾中学校の跡地である。三菱電機とエレナに囲まれている場所で、目立たないが結構広い公園である。
江の浦川公園
子供の時は三角公園と呼んでいた場所で、小さな公園である。狭いのでここで遊んだ記憶はない。
水の浦公園
三菱信用組合のビルの奥に有る。水の浦の道は三菱通りと呼ばれていて、周りは三菱だらけである。昔はこのあたりまで稲佐と呼んでいたので、稲佐の公園とした。
飽の浦公園
この地域は稲佐ではないが、桜の名所であり、中には神社もあり大人もくつろげる場所なので番外として紹介する。場所は飽の浦トンネルの入り口にあり、荒木宗太郎宅跡の石碑が有る。荒木宗太郎は戦国時代の貿易商である。ベトナムの王族の娘を妻として暮らしたことで有名で、その妻はアニオーさんと呼ばれていた。