長与三根郷 十二神薬師如来 仏を祀る神社
場所は長与の三根公民館の左脇に一の鳥居がある。
祭神は十二神 薬師如来。
長与の戸隠神社の由来に、明治に戸隠神社の薬師如来は法妙寺へ移され、明治30年に三根郷清水に移されたとある。
この地にあるのは戸隠神社の薬師如来だろう。
十二神将(じゅうにしんしょう)は、薬師如来および信仰する者を守護するとされる十二体の武神である。
神の名が付いているが、仏様グループだ。
明治の神仏分離、廃仏毀釈はおそらく日本を大混乱に落としたと思う。
なにせ神仏混合は1.5千年ほど続いている日本の信仰のあり方である。
本来、神仏分離令は「仏教排斥」を意図したものではなかったが、これをきっかけに全国各地で廃仏毀釈運動がおこり、各地の寺院や仏具の破壊が行なわれた。
神仏分離のための七か条
●神社の白木の鳥居はそのままでよいが、塗ってあるものは白木にしかえること、その場合の鳥居の形は下の貫手の両端を出さぬようにすること
●神社にある仏像は、村役人立ち会いの上故障のないよう寺院へ渡すこと
●寺院にある神体も同様にして神社へ渡すこと
●これらが終われば、寺院または社人より受取書を提出すること、
●このたび改めて仏号を付けた寺院は仏号を書いた掛け札をすぐに用意すること
●もし神殿造りの場合は堂塔に造りなおすこと、
●神社の狗犬はそのままでよいが、唐獅子はすぐに取り除くこと。
以上の事を政府は行ったのだが、日本全国津々浦々とまではいかなかったようだ。
ここの十二神薬師如来がそれである。
ここ以外にも長崎周辺地では、神仏混合のままの神社がいくつかある。
まあ、仕方がない部分が在ると思う。