日の出町 太守水神宮 ウナギの神様

〒850-0914 長崎県長崎市日の出町15 太守水神宮

太守水神宮

太守水神宮

太守水神宮

長崎電停の終点、石橋から田上方向の道を、道なりで進む。いくつかのカーブを越えた後、左側に小さな祠が見える。

道路側がゴミの集積場所になっていて、その上だ。

左脇の細い石段を登ると、日の出町第二自治会という掲示板があり、その右手に祠がある。

道脇に寄せて作られていて、小さな社の前に、コンクリートで作られた祠があり、その中には江越水天宮と書かれた石板が祀られている。

その右手に、下はコンクリートブロックで、上が木造の社があり、拝殿を見ると、少し立派な祠が置かれている。

拝殿の上には太守水神宮と書かれた額が飾られていた。

これだけである。

江越水天宮

太守水神宮

太守水神宮

太守水神宮

水神宮(すいじんぐう)は、水神を祭る神社である。

長崎ではあまり聞かない神様だ。

調べると片淵5丁目の西山ダム下流公園に、石の祠があるようだが行ったことはない。

水神神社は本河内低部貯水池の近くにあり、ここは参拝したことがあるが立派な神社である。

いずれもダムの近くなので、ありうるが、長崎の水神神社と水神宮はニュアンスが違うようだ。

太守水神宮と江越水天宮の2つがあり、その太守と江越がわからないのだ。

太守は、一般に幕府の高官や領主のことをいう。つまりランクが上の神様ということか。

江越を調べたが、江越八幡宮というのが、福岡の柳川市にあった。

さらに柳川市大和町皿垣水天宮前県道通り、江越八幡海岸灯台というのもあった。

江越八幡海岸灯台

八幡宮と水神宮では中身がぜんぜん違う。

さらに柳川市で検索してみると、水神宮が結構有った。江越水天宮の江越とは、どうも福岡の柳川市の江越のようである。

うーん。

先が見えないので、日の出町を調べてみた。

わが町の歴史散歩という本に下記の文章が有った。

水神宮 ウナギの神様

明治後期から昭和の初期
3から4回、体長1メートル、胴回り30センチの大ウナギが大浦川をさかのぼって椎の木川に住み着き、夜になると姿を現すため大勢の市民が見物に押し寄せた。

昭和5年(1930)付近の有志より大浦川岸にウナギの神様が祀られたが、大浦川が暗渠になったため現在地へ移転した。 

わが町の歴史散歩 熊 弘人

どうも、これが正解のようだ。

そう言えば、高平町の弁慶稲荷神社の脇にも、オオウナギが出ましたという看板があった。

オオウナギなので、ただ事ではないと思い、水神宮を祀ったと思う。

その祠に脇に、水神つながりで江越水天宮の石板も置いたのだろう。

元あった場所から移転する際に、色々まとめているようで、それでわからなくなってしまうものもある。

困ったものだ。

もう少し日の出町について述べると、町名は大浦地区で一番最初に日が当たるからで、大正2年町名が決定している。

この日の出町の大部分は大浦郷 姥懐(ばばのつくら)という地である。

姥懐(ばばのつくら)とは、日当たりのいい場所で、冬場になると孫を抱いたおばあちゃん達のたまり場になることや、おばあちゃんの懐のように温かいことからこの名が起こったと言われている。通称「ばんつくら」とも言うようだ。

なかなか、面白い。

日の出町 太守水神宮

 

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