富津 猿場(さるば)稲荷神社 猿葉山山頂の霊場

長崎県雲仙市小浜町富津3717 猿場稲荷神社

雲仙方面で、愛野の展望台を過ぎ、千々石と小浜町の中間地点に有る。青い交通標識で左手が別所ダム、直進が小浜方面と書かれている標識を過ぎると、右手に山へ登る道があり、赤い大きな鳥居が見える。

小浜町富津

猿場稲荷神社 一の鳥居

入り口 駐車場

猿場稲荷神社

千本幟

千本鳥居

この山は猿葉山といい標高363mである。地元では猿場山といい、猿場山にあるから猿場(さるば)稲荷神社と名称が付いている。

道はかなり上まで舗装されていて駐車場もある。駐車場に鳥居があり、ここから山道だ。

千本鳥居が延々と並ぶ、かなりの長さと高さの有る参道で、何度も休み休み登る。

大村純忠公石碑

2/3ほど登ると大村純忠公石碑がある。鈴ヶ森と言う石碑も並んでいる。左手の大きな石版には大村純忠の生い立ちが記されてあった。

それからさらに登ると、祠があったりとする。更に登ると石段がコンクリートになり、休憩所が左右に一棟づつあるが、左手の方は廃屋のようだ。その上の場所に御神馬の像と、岩の上に不動明王像。

猿場稲荷神社 祠

鳥居の最後付近

御神馬

不動明王

猿場稲荷神社

うえから見た休憩所

猿場稲荷神社

猿場稲荷神社

猿場稲荷神社 拝殿

その上はせり出して建てられている神社の社務所を支える柱が見え、最後の石段を登ると、右手に神社が有る。

拝殿の入り口の上の額には猿場神社と書かれていて、拝殿の中は狭く奥に格子で仕切られた神殿があった。

神殿前の台にステンレス製の三宝が並べられているのが、不思議な感じだ。

祭神は稲荷神社なので倉稲魂命である。

岩穴が祠

荒熊大明神の鳥居

荒熊大明神

荒熊大明神

しかし、この山には様々な祠があり、神社奥の岩場の割れ目や、神社左手に進むと荒熊大明神の鳥居があったり、岩の割れ目などに多数祀られていてその数はわからない。

つまり、この山の頂上は霊場であり、祀られている神仏混合の祠を見れば、山岳信仰そのものである。

猿場山という名称だが、島原には猿田彦信仰が多くあり、それに関係しているのか、それとも野生の猿が住んでいたのかと、いろいろ想像してしまう。

ネットで色々検索していると、千本幟を参道に名前入りで奉納できることが載っていた。1流 3000円だそうだ。

鳥居の奉納もあり、稲荷神社は市井の人々の浄財で成り立っていると思う。

創建は不明だが、400年祭が昭和37年に行われていることから、永禄5(1562)年の創建と思われるという記事があった。

確かに神社の建物はそれくらいに建てられたかもしれないが、信仰は大昔からあったと思われる。

日本の木造建築は、ヨーロッパの石の建造物と比べると風化が著しく、すぐ駄目になってしまう。

しかし神社が何百年も同じ場所に存在しているのは、常に人の手で補強や改築が行われているからである。

しかし信仰の対象である岩や山は何百年も形を変えない。神社はそれを祀るのみ。

それが日本の信仰の形なのだ。

猿場稲荷神社

猿場稲荷神社

猿場稲荷神社

 

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