福済寺　ウルトラマンとガメラ

 

福済寺（ふくさいじ）は、長崎県長崎市筑後町にある黄檗宗の寺院。山号は分紫山。1628年（寛永5年）に建立され、崇福寺、興福寺とともに「長崎三福寺」、さらに聖福寺も加えて「長崎四福寺」に数えられる唐寺である。(略)本堂（大雄宝殿）などの建造物は、第二次大戦以前、国宝に指定されていたが、長崎市への原子爆弾投下で焼失した。

ウィキペディア

まず、あの巨大な亀と観音の姿に驚かされる。

これが「万国霊廟長崎観音」だ。この中には自由に入れて、さらにこの地下には、戦時中の軍服などと、フーコーの振り子の説明がある。

ここも自由に入れるのだが、自分で扉を開け、電気を付けることになっている。

なぜ、戦時中の軍用品やフーコーの振り子(地球の自転を示す)を、この場所に展示したのかなという疑問が湧く。

この巨大な亀と観音様の右手に本堂がある。こちらの中は見ることができなかったが立派なお寺である。

高台の丘の上にあったのが災いして、原爆の犠牲になったのだ。

このお寺は唐寺で道教の影響の強い黄檗宗（おうばくしゅう）である。

道教とは、道（タオ）を説き不老長寿を究極の理想とする中国でうまれた宗教で、 老子をその祖として崇め、神仙思想や風水や星宿、易学をはじめとする古代の思想や信仰・神話、そして仏教をも取り込みながら発展し続けてきたとある。

大阪市立美術館　道教の美術　 TAOISM ARTより引用

 

なので、巨大な亀の上に立つ観音様は、道教の地球観だとも言える。

フーコーの振り子(地球の自転を示す)も、愚かな原爆投下も、人間と自然世界のギャップを示しているのか・・と思える。

この神社とは関係ないが、仏教の見方や仏像の話である。とても納得した部分があったのでリンクを掲載した。

【みうらじゅん×山田五郎①】超脱力仏像トーク【仏像に魅入られた男】
https://youtu.be/lQczrs8L5eA

 

確かに34mの観音はウルトラマンのようであり、亀はガメラのようにも思える。

いずれも空想の世界で怪獣と戦う戦士だ。

いや宗教自体空想の世界である。

真面目にそう考えた。