献杯
大学を共に過ごしたあいつの命日
もう十年かと 皆と献杯
鯨海

東京都庁
東京の大学時代は、今の私にとってかけがえのないものだ。
未熟さと貧しさだけだったような気もするが、あの時代が今の私の原質のような気がする。
何人かの仲間のうちに、リーダー的存在だったアイツ
地元に戻り、会社でとんとん拍子で出世していく姿を、なんとなく誇らしく思っていた。
だが、そいつが60代で病気で亡くなった。
仲間が死ぬと、そいつと共有していた時間がごっそり無くなったようで哀しい
しょうがないことだけど、アイツ抜きの集まりでは、誰ということもなく献杯をする。

