実際にAI有料プランを使ってみた ChatGPT対Gemini
二つのAI比較である。
大本の文章は私が書き散らした、単語のみや、脈絡のない走り書きを入力して
「次の内容を2000文字のブログ用文章(である形式)で リアリストの目線 軽いジョークやウィットを交えて、軽妙な読みやすく平易な言葉を使って纏めてください」という指示である。
軽く読んでみるだけで、両者の違いは歴然としている。
ただChatGPTは「必要なら次に、これをもう少し辛口にして「ChatGPT対Gemini」の対決色を強めた版や、ブログ向けのタイトル3案+タグ8個も作れます。」と追記している。
まあ、AIなので指示次第でどうとでも作れるのだと思うが、AIの性格がよく出ていると思う。
現実では
純粋に「生成AIの機能目当てで課金している人数」で見ると依然としてChatGPTが優勢ですが、GeminiはGoogleのストレージやAndroid端末、Workspaceとのバンドル(抱き合わせ)戦略により、プラットフォーム全体での有料利用基盤を急速に広げています。
という答えである。確かに周りの人たちでGeminiはすくない。
ただ、歴史の質問ではChatGPTは間違いが多く、何度もにが汁を飲まされてきた経緯があるので、私はGeminiがメインなのだ。また動画の製作がChatGPTは出来ないという事も大きい。
しかしChatGPTも捨てがたいのである。
今回は文章作成を比べてみた。これもまた好き嫌いの個人差があるので、何とも言い難いが、AI選びに迷っている方の一助になればと思う。
ChatGPT有料版
実際にAI有料プランを使ってみた結果――ChatGPTとGemini、結局どちらを残すのか
AIがすごい、AIで仕事が変わる、これからはAIを使えない人間は取り残される――最近はそんな話ばかり聞く。
そこで私も、ChatGPTとGeminiの有料プランを実際に使ってみた。
先に結論を言えば、二つとも悪くない。むしろ優秀である。ただし、「どちらが上か」という単純な話ではなかった。
包丁とノコギリのどちらが優秀かを議論しても仕方がない。魚をさばくのか、木を切るのかで答えは変わる。AIも同じであった。
私がAIにやらせていること
私は現役を引退しており、会社関係の仕事はしていない。職業はカメラマンである。
したがって、プログラムを書かせることもほとんどないし、PowerPointで企画書を作ることもない。Excelで売上予測を作って部長に怒られる予定もない。
私がAIを使う目的はもっと個人的である。
趣味の歴史について調べる。特に、教科書に書いてある答えを覚えるというより、「本当にそうなのか?」と歴史の謎を掘る使い方が多い。
さらに、気になったニュースを解説してもらい、それを材料にブログ用の文章を作る。時にはかなり辛口の文章も書かせる。そして写真を加工したり、イラストや動画を作ったりする。
つまり私にとってAIとは、会社員の業務効率化ツールではなく、調査助手兼編集者兼イラストレーターなのである。
最大の違いは動画だった
私の使い方で最も大きな差を感じたのは動画生成である。
ChatGPTとの通常の会話では画像の生成や加工はできる。しかし、私の利用環境では、その会話からMP4などの完成した動画そのものを直接作ることはできなかった。
一方、Geminiでは動画生成を利用できる。
写真を仕事にしてきた人間としては、これはかなり大きい。
静止画の次に試したくなるのは、当然「これを動かしたらどうなるのか」である。AI時代に「絵は描けます。しかし動きません」と言われると、少々もどかしい。
この一点だけでも、私の用途ではGeminiを有料で使い続ける理由になる。
文章作成はどちらも優秀
普通の文章を書く能力については、両方とも十分に優秀である。
ブログ、要約、説明文、タイトル案などは、どちらに頼んでもかなりスムーズに作ってくれる。
問題は政治、歴史認識、社会問題など、意見が割れるテーマである。
私が実際に使った印象では、ChatGPTはかなりリベラル寄りの価値観を感じることが多かった。特に人権、差別、国際問題などでは、西洋社会で一般的な価値観を基準に話を組み立てる傾向を感じる。
こちらが現実論を投げると、「しかし別の見方もあります」と返してくる。
もちろん、それ自体は悪いことではない。
だが、議論をしたいのに、いつの間にかこちらが生活指導を受けているような気分になることがある。
対してGeminiは、私が試した範囲では比較的淡々としている。「こういう主張がある。一方でこういう反論もある」という形で整理することが多く、政治的な話題ではこちらのほうが使いやすかった。
もちろんAIの回答は質問の仕方でも変わるため、これはあくまで私自身の使用感である。
辛口文章では差が出た
私はブログで、時々かなり辛口の文章を書く。
ここでも性格の違いを感じた。
ChatGPTは安全運転が得意である。
こちらがアクセルを踏ませようとしても、「この先カーブですから」とブレーキを踏んでくる。
そのため、文章としてはきれいなのだが、毒を抜きすぎて刺身のワサビまで水洗いしたような文章になることがある。
Geminiは比較的そのまま踏み込む。皮肉や批判を残した文章を作らせる場合、私にはこちらのほうが扱いやすかった。
音声会話ならChatGPT
逆に、音声で話したときはChatGPTのほうが自然に感じた。
「ああ」「そうですね」といった相槌が入り、人間と話しているようなテンポを作るのがうまい。
Geminiは私が使ったときには返答まで少し間があり、会話のキャッチボールという点ではChatGPTのほうが滑らかだった。
文字では気にならない一秒、二秒が、会話になると妙に長い。
人間とは勝手なものである。
イラストはChatGPTが好みだった
画像生成については、私はChatGPTのほうが好みである。
柔らかい現代的なイラストやアニメ調など、軽いタッチの絵を作らせるとうまい。写真加工についても会話しながら「もう少し若く」「背景を変えて」「シワを少し減らして」と修正していけるのが便利である。
Geminiの画像も決して悪くない。
ただ、私が使った印象では説明的な絵になりやすかった。文字を入れたり、画面を分割したり、「説明資料」として完成させようとする傾向がある。
私はブログに載せる一枚絵が欲しいのである。
説明は文章でする。絵まで会議資料にならなくてよい。
このあたりはChatGPTのほうが私の感覚に合っていた。
結局、AI選びは「性能」より「何をするか」
今回一番分かったのは、AI比較の記事だけを読んでも答えは出ないということである。
会社員なら評価はまったく違うだろう。
プログラミング、資料作成、データ分析、メール処理などが中心なら、私とは別の結論になるはずである。
私は会社勤めをしていない。プログラミングもしない。PowerPointもほとんど使わない。
その代わり、歴史を調べ、ニュースを考え、文章を書き、写真を加工し、イラストを作り、今後は動画も作りたい。
その条件で考えると、私の答えは決まった。
ChatGPTの有料版は期間が終わったら、いったん無料版に戻すつもりである。文章作成や画像生成など、無料版でも使える範囲で活用する。
一方、Geminiは有料版を続ける。
歴史の調査、議論の材料集め、辛口文章、そして何より動画生成が、現在の私の使い方に合っているからである。
ChatGPTは営業マン、Geminiは職人
二つを人間にたとえるなら、私にはこう見えた。
ChatGPTは、客の好みを聞きながら話をまとめてくれる営業マンである。
話しやすい。愛想もいい。文章もうまい。絵も今風である。ただし、危ない話になると「その件につきましては慎重に……」と急に会社員の顔になる。
Geminiは、少し地味な職人である。
会話の愛想では負ける。しかし黙々と調べ、材料を並べ、必要ならかなり踏み込んだところまで付き合ってくれる。そして動画まで作る。
どちらが優秀かではない。
自分が何を頼みたいかで決めればよいのである。
AIにも適材適所がある。
そして有料AIを二つ契約して最後に分かったことは、AI時代になっても昔と変わらないということである。
道具は、一番高性能なものを選ぶのではない。自分が一番使うものを選ぶのである。
AIに人生を変えてもらう必要はない。
月々の料金分くらい働いてくれれば、それで十分なのである。

ChatGPTのイラスト
以上だ。
Gemini有料版
営業マンか、職人か。リアリストのAI有料プラン比較

Geminiのイラスト

