2026年1月17日
老いといふ 揺れる吊り橋 踏み出して 未知の領域へ 我ひとり旅 鯨海 この短歌、カラオケの時、思いついた。 「みちのくひとり旅」である。 思いつくと、頭から離れなくなった。 歌謡曲の歌詞という […]
2026年1月16日
若き日の稚拙な恋の代償は 五年目に来る裏切りの空港 鯨海 二十代後半の思い出である。 稚拙な恋としか言いようのない恋愛だったと思う。 戯れとも言える恋のスタートは、自分本位の塊だった。 夢やぶ […]
2026年1月13日
ジィジという 呼び名に照れて 受け入れる 子に手を焼いた あの日を思い 鯨海 孫ができ、喋るようになると、ジィジと呼ばれるようになった。 これは娘が、じいじと呼ぶからだ。 しかし娘は、私を呼ぶ […]
2026年1月11日
突然の人影よけて単車転倒 転びて知りぬ老いという事実を 鯨海 67歳で原付一種の免許をとり、長崎を広範囲で神社巡りをする。 山道など原付では無理で、125ccが大活躍した。 安全運転なのだが […]
2026年1月10日
会うたびに 煙草の害を 説く医者よ 古希まで生きた 文句があるか 鯨海 昭和の映画では、みんなタバコを吸っていた。 それがいまや、たばこ悪者言いたい放題だ 特にひどいのは日本の国立がんセンター […]
2026年1月9日
美人が好きでブスは嫌いと言い切れる そんな我はとても平凡 鯨海 セクハラという言葉が流行っている。 意地の悪い女性蔑視は、やはりよくない。 だが、容姿で人間を判断することが、とても悪いことのよ […]
2026年1月8日
才たけて見目麗しく情けあり やはり無理だったと笑う古希かな 鯨海 理想的な妻とは、才たけて見目麗しく情けあり 利口で美しく、情けが深い女性だよと、仲間にいつも言っていたんだが。 […]
2026年1月7日
金はなく 帰れぬ冬の 東京に 呼びて食わする 友の雑煮よ 鯨海 アシスタント時代の話。 四畳半の古いアパートは、この手の話の定番。 しかし現実の世界だった。 先輩が正月訪ねてきて、自宅に呼んで […]
2026年1月6日
年賀状昔の友の便りあり それに混じってメールとラインも 鯨海 古い知り合いから賀状が届き 「年賀状じまい」をするとの通知が書いている。 このネットの時代、おかしくもないが、了解というしかない。 […]
2026年1月3日
老人会集(つど)いの席にふと見れば 初恋の人に似たる微笑み 鯨海 「初恋の人に似ている」という歌がある。 トワ・エ・モアというグループが歌っていて、歌詞は北山修である。 良い歌詞だなーと今でも […]
2026年1月2日
お袋が作ってくれた焼き飯は 味の素味ソーセージの味 鯨海 昭和世代の特徴は、みんな貧しかったという事である。 生きていくのに必死で、生活を維持していくのが最大の優先事項であった。   […]
2025年12月30日
大晦日いつものお雑煮の準備だけ 息子の子にはオモチャも忘れず 鯨海 昔は人がたくさんいて、年末は大忙しだった。 しかし、今は静かなもんで、元旦に食べる雑煮の準備だけをしている。 […]
2025年12月29日
思い出はものに宿りて捨てしあと 断捨離の部屋に心のみ空(むな)し 鯨海 断捨離という言葉は作家のやましたひでこが提唱し、商標登録している言葉だという。 最初仏教の言葉かなと思っていたが、お片付 […]
2025年12月28日
北の地に彷徨(さまよ)ふ我は足止めて この景色写す力も我にはなしと 鯨海 25歳の頃北海道を放浪していた時があった。 カメラマンとして行き詰っていた時代だった。 何かが変わると思っていたのだが […]
2025年12月27日
勝ち誇るタトゥと鼻輪見るたびに 理屈の前に生理的に無理 鯨海 日本人である僕は、入れ墨をした人を見れば違和感を覚えてしまう。 いろんな意見はわかるのだが、力いっぱい正当化されても、飲み込めない […]
2025年12月26日
抗がん剤で「骨が痛い」とニット帽の君 吾はあなたの足をたださするだけ 鯨海 大きな病気をした事のない私は、病気になった人の気持ちがワカラナイ。 今進んでいる現実の前に、立ち尽くしてしまうだけで […]
2025年12月25日
若き日の性欲と恋は同じもの いまさら気づく男の悲しさ 鯨海 若い時代の恋愛は、日増しに強くなっていく性欲に戸惑っていたと思う。 異性を性欲の対象だけとしない倫理観が蔓延していた。 一人暮らしの […]
2025年12月25日
六十年代のクリスマス 4人兄弟丸きケーキを奪い合いけり 鯨海 僕の親は戦争経験者である。 敗戦から高度成長期で一心不乱に生活していたと思う。 そして、アメリカ至上主義の風潮が世間に蔓延し始めて […]