軽いコメディーと思ってみたのだが、人種差別問題がテーマでいつの間にか引き込まれていった。結末が明るく救いのある内容で見終わったのでよかった。
1960年代、人種差別が横行していたアメリカの田舎町に変化をもたらした実在の女性たちについて記したベストセラー小説を映画化した人間ドラマ。
白人家庭でメイドとして働く黒人女性たちとジャーナリスト志望の若い白人女性との友情を通して、社会に対して立ち上がる勇気を描いていく。
主演は、『ゾンビランド』のエマ・ストーン。『ダウト ~あるカトリック学校で~』のヴィオラ・デイヴィス、『ターミネーター4』のブライス・ダラス・ハワード、『ツリー・オブ・ライフ』のジェシカ・チャスティンなどが共演。
感動的なストーリーはもちろん、彼女たちの熱演にも心を揺さぶられる。シネマトゥデイ
Impression
メイドとして働く黒人女性を“ヘルプ”という。
タイトルのヘルプは、助けてという意味とダブらせている。
人種差別問題はどこの国にも存在する。
日本もそうだった。いやいまだに根っこの所には存在するのだろう。
アメリカの人種差別は凄い。この映画を見ていても徹底的である。
しかし、アメリカは自分の力でこの問題を克服しようとした。
南北戦争がそうである。
人種差別の元になっているのは何だろうか。
いま日本の社会に蔓延している「いじめ」に通じるもののような気がする。
なぜ人は、同じ人を差別したり、服従させようとするのか。
格差社会では、金持ちと貧乏人で差別する。
女性は容姿や体系で差別され、男性は血筋や学力で差別されていく。
差別されたほうは、憎しみしか残らなく、立場が変れば差別するほうに回っていく。
本来人間はもともとそんな性質を持っているのだろう。
そんな事を考えてしまう映画だった。
軽いコメディタッチなので、楽しんで見られる。
お勧めの映画だ。