解像度の話 72dpiと96dpi

写真の解像度に72dpiと96dpiという数値があるのは、主にコンピュータやディスプレイの歴史的経緯と、それぞれの用途の違いに由来しています。

https://windowsfaq.net/setting/change-screen-resolution/ より画像を引用

 

72dpiの由来
* 初期のMacintoshとディスプレイ: 72dpiは、Appleが開発した初期のMacintoshコンピュータのディスプレイ解像度に由来します。

当時のディスプレイは、1インチあたり72ドット(ピクセル)で表示することが一般的でした。これは、印刷業界で使われるポイント(1ポイントが約1/72インチ)という単位との互換性も考慮されていたと言われています。

* Web画像の標準: この72dpiという数値は、Webサイトで表示される画像の標準的な解像度として広まりました。Web画像は、印刷物のように高精細である必要がなく、ファイルサイズを小さくして表示速度を優先するため、72dpiで十分とされてきました。実際には、Web画像はピクセル数(画像の縦横のドットの数)が重要であり、dpiは表示される画面の物理的な大きさによって変動するため、Web上では「72dpiだから高画質」というわけではありません。

 

96dpiの由来
* WindowsとPCディスプレイ: Microsoftが開発したWindows OSでは、初期の頃から96dpiが標準的な解像度として採用されました。

これは、当時のPCディスプレイの仕様や、印刷物とディスプレイで視覚的なサイズ感を調整するためなど、複数の要因が絡んで決定されたと言われています。72dpiの1.33倍(4/3倍)にあたるこの数値は、特にWindows環境で画像を作成する際に意識されることがあります。

なぜ両方が存在するのか、そして現在の状況
* 歴史的な慣習: これらの数値は、それぞれのプラットフォームや用途で長年使われてきたため、一種の慣習として定着しています。

* 用途の違い:
* Web/ディスプレイ表示: Webサイトやデジタルデバイスで写真を表示する場合、解像度(dpi)よりも、画像の総ピクセル数(例:1920x1080ピクセル)が重要です。ディスプレイの高性能化に伴い、高精細なディスプレイでは72dpiや96dpiといった概念があまり意味を持たなくなり、より高いピクセル密度のディスプレイも増えています。

* 印刷: 印刷物の場合は、より高精細な表現が求められるため、一般的に300dpiや350dpiといった高い解像度が必要です。

Web用の72dpiや96dpiの画像をそのまま印刷すると、粗くぼやけた仕上がりになることが多いです。

 

現在では、ディスプレイの多様化や高精細化が進み、必ずしも72dpiや96dpiにこだわる必要はなくなってきていますが、歴史的な背景としてこれらの数値が認識されています。

特にWeb画像の最適化や、印刷物とWebの使い分けにおいて、これらの解像度の概念が使われることがあります。

コメントを残す