初めて岩屋神社に詣る
昨日、生まれて初めて岩屋神社に参拝した。
長崎人なのだが、岩屋神社は初めてだ。 稲佐出身なので、山と言えば稲佐山だった。
郷土史が好きなので、色々調べて書くのが好きなのだが、歴史の古い岩屋山だけはノータッチだった。
最近、やはり歴史を自分の目で見ようと思っている。
こんなに近いのに行った事のない場所。
そんな場所は無数にある。
何故知っているかと言えば、本だったりネットだったりである。
知識という奴だ。 知る事はとても大切なのだが、見る、触れるというのもそれに増して重要かも知れない。
百聞は一見にしかず その通りである。
説明板には弘法大師も入山したと書いてある。 神社を見てから、少し迷って登山道に入り込んでしまった。
道と言える道ではない。
岩がごろごろしていて、稲佐山の登山道と全く違う。
二十分くらい登って諦めた。 もともと山登りは苦手である。
ゼイゼイと息を切らし、切り株に腰掛けた。
ふと、思う。切り株に腰をかけたのは何年ぶりだろう。
神社の鳥居の横には、不動明王の魔除けの剣に龍が絡みついている石像があった。
時代は新しいと思うが、なかなかである。
神仏習合とは知っていたが、仏と神は同じものなのではないかと感じてしまった。
神社の裏にあたる所に岩がえぐれた場所があり、祠が二つある。
隅っこに表札がかかっていて、鬼の足跡と書いてある。
足の裏のような岩の大きいくぼみだ。 岩山と鬼。
この場所なら、そう思うかも知れない。
やはり、行かないとわからないものだ。