機材より素材!良い写真の秘訣教えます!
花を撮っても平凡に写るのはなぜ?
花はとてもすばらしい写真の素材です。
見るととても綺麗なんだけど、写真に撮ると平凡になってしまう。
そんな、悩みは意外と多いもんなんです。 なぜでしょうか。
それは脳と目の仕組みにあります。僕たちは何気なく景色を見ます。
その時は広くみているのです。
つまり人間の目は自動的に広角レンズになっているのです。
ところが綺麗な花を見つけると、その花に注目します。
そうすると人間の目は、自動的に被写体を拡大して見ているのです。
つまり望遠レンズになっているのです。
さらに、綺麗な花以外は見えなくなってしまいます。
周りの雑多なものも見えているはずなのに、花だけしか見えなくなっているのです。
記念写真を撮影したら頭が切れていたとか、人物が端っこに写っていたなどはこの現象のせいなのです。
不思議ですね。
人間の見え方というのは心とシンクロしているんです。
カメラは機械ですから、人間の心についていけないのです。
人間の見た目とカメラの見た目が違うのはこのためなんです。
カメラという道具をもっと自由に使いましょう。
花を撮影する時、皆さんは、大体立ったまま上から撮影しますが、 そうすると説明的になってしまい、その時の花の美しさの感動が、写真に写りにくいのです。
そこで、色んな生き物の気持ちになって撮影してみましょう。 まずは蟻の目線で花を撮ってみましょう。
つまりローアングルです。
そこで、花壇の花の下にカメラをつっこみ、アングルは感で撮影しました。
適当に何枚か撮った中の1枚です。
何気ない白い雛菊でしたが、青い空と太陽の光を通して見える花びらは新鮮で、アート作品のようになりますね。
次は猫の目線で撮影してみましょう。
花が横並びで、遠くの花はぼけていてやはり雰囲気のある写真になりました。
どうでしょうか。カメラの設定はすべてオートです。
僕たちは、近づいたり離れたりは、無意識のうちにするのですが、立ったりしゃがんだりという動作は、意外と思いつかないんですね。
色んな生き物の気持ちになって撮るというのは、自由な見方をしようという事なんです。
携帯のカメラも小型のデジカメも、ファインダーがない(大きなモニターがその代わり)ということは、 実は革命的な事で、アングルは大体でいいのです。
どんな風に写っているかは、撮ってすぐファインダーで確認すれば良いし、 多少傾いていても、画像処理ソフトで治せばいいのです。
いっぱい駄目な写真があっても、削除すればいいんですから。
写真の極意
その1
自由な思考が、身近にある被写体を劇的に変化させるのです。まず自分の見方を変えてみましょう。
さて、自由になった心ですが、花は何時撮ったら一番綺麗に見えるのでしょうか・・・それは次回に。