中園街の餅つき 鏡もちは蛇の目
鏡もちは蛇の目
長崎の住吉 中園街商店街でスーパー主催の餅つきがありました。
突き上げた餅は、無料で配るらしく 餅つきの回りは、長蛇の列 まだ11月の半ばというのに、正月の雰囲気が もう少しで師走になるんだなーとなんとなく感激しました。
長崎の餅といえばかんころ餅 五島の名産で火鉢で焼いて食べていたっけ
僕も幼稚園や町内会の主催でやる餅つきは参加しました。
普段餅などついたことのない若いお父さん達も 家族や子供に見られていればいやとも言えず へっぴり腰の杵の振りおろしは、あぶなかしく 時折隣の人の杵とぶつかり、歓声が上がります。
正月に飾る鏡もちは、めでたいお供え物です。
このかがみもちは日本の古代信仰の現れなんです。
かがみもちの鏡は、顔を写す鏡のことではなく 蛇のことです。
「かか」とは古代日本(アイヌ語)では蛇のことをいい、かがみもちは 蛇がとぐろを巻いた姿なのです。
田んぼに立っているのは「かかし」といいますが、かかしが一本足なのは蛇だからで 蛇は恐れられていますが、信仰の対象でもあり、 ネズミなどの稲作の敵を食べてくれる守り神なので「かかし」と呼びました。
鏡は日本では三種の神器のひとつであり、神様がいる場所には必ずあります。
アマテラスも卑弥呼も鏡を大切にしていました。
蛇の目傘は蛇の目の文様のことで、先の部分が黒くなっています。
つまり真ん中が黒い二重丸で、かがみもちを2つ重ねるのもこの事から来ています。
カカ目、つまり「蛇の目」は霊力を持ち、蛇は農耕民族の守り神なので、とぐろを巻いた蛇は神聖で また、蛇の目の文様を真似、餅を2段に重ねて神棚に添えていたのです。
もちろん他説もありますが、 信じる信じないはあなた次第です・・よ。