天気予報で台風を知る知識の要約(まとめ)
日本人なら、夏の台風はおなじみである。
その被害の大きさや怖さはいやというほど知っている。
今年もきっと大きな台風がやって来る。
大きな被害に遭わないために、天気予報の豆知識をまとめてみた。
台風とは
台風は、熱帯・亜熱帯の海洋上で発生する熱帯低気圧が発達したものである。
台風の基準は、中心付近の最大風速(10分間平均)17.2m/s(毎秒)以上というものである。
江戸時代には熱帯低気圧を中国にならって颶風(ぐふう)と訳した。
明治の初めにはタイフーンまたは大風(おおかぜ)などと表していた。
台風番号とは気象庁が台風と認めたとき、その年の発生順に付ける番号。
強風域
台風や発達した低気圧の周辺で、平均風速が15m/s以上の風が吹いているか、地形の影響などがない場合に、吹く可能性のある領域。通常、その範囲を円で示す。
暴風域
台風の周辺で、平均風速が25m/s以上の風が吹いているか、地形の影響などがない場合に、吹く可能性のある領域。通常、その範囲を円で示す。
台風の進路予報表示の例
台風は反時計回りなので、台風の右側が、風と雨が強くて危険。

台風の進路予報表示の例
ヘクトパスカルとは
むかし日本では「ミリバール(mbar)」といっていた。
1992年から国際標準に合わせてヘクトパスカルを使うようになった。
1ヘクトパスカルは100パスカル。
ヘクトは100倍という意味
パスカルというのは圧力の単位
圧力の法則を考えだしたフランスの科学者・パスカルからとったもの。
台風の中心付近の気圧を表していて、この数字が低いほど台風の勢いが強くなる
中心気圧が低ければ、周りから大気が勢いよく流れ込むことになり、この勢いが風の強さになります。
日本周辺の平均気圧は1013ヘクトパスカルとなっている。
最もヘクトパスカルが低かったのは、1961年の第2室戸台風で925ヘクトパスカル
伊勢湾台風では上陸時929ヘクトパスカル
世界の呼び名
熱帯低気圧のうち、台風は太平洋北西部で発生したもの
ハリケーンは大西洋北部・太平洋北東部・太平洋北中部で発生したもの
サイクロンはインド洋北部・インド洋南部・太平洋南部で発生したもの