嫌煙は宗教か。長崎大教職員採用の喫煙者拒否

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週刊新潮のコラム欄に長崎大学の就職問題が載っていた。

それ以外にも新聞やテレビ報道されている。

長崎大 今年度から喫煙者は教職員として採用せず
毎日新聞2019年4月19日
長崎大(長崎市)は19日、学部など全ての部署の教職員採用で、今年度から喫煙者の採用を見送ることを明らかにした。受動喫煙防止対策や健康増進策の一環。大学側が喫煙しないことを採用基準に設けることに、文部科学省は「全国でも例がない」としている。

長崎大学


私も10年ほど前に、長崎大学で非常勤講師を5年ほどしていて、息子も長崎大学の学生だったので、この話題はとても気になった。

FNN.jpプライムオンライン

厚生労働省では採用・選考時のルールを掲載している。

ホームページには募集・採用における年齢制限の禁止、性別による差別の禁止、障害者への差別禁止と合理的配慮の提供が載っている。

さらに、厚生労働省では、就職の機会均等を確保するために、応募者の基本的人権を尊重した公正な採用選考を実施するようとなっている。

これだけ、差別には厳しい国の方針なのに、喫煙者というだけで、就職を拒否するというのが、学問の舎として正しい立ち位置なのかと思うのは私だけではない。

学長の河野茂(こうのしげる)氏は昭和25年長崎県生まれの内科医である。

医者なので喫煙の健康被害は熟知しているはずである。しかし現在も副流煙等の被害は議論されていて、学術的な裏打ちはされていないのもご存知のはずだと思う。さらに、一般論として分煙という対策もある。

それでも、就職に差別を堂々と持ち込む態度には、学問の徒というより宗教者の臭いが立ち上る。

これは明らかに差別である。

また、この差別に対して労働組合が沈黙しているのも気に食わないし、社会全体が容認しようとしている風潮も気に食わない。

まるで戦争中の「非国民」吊し上げと同じである。

非国民


世界最初の禁煙活動家は、あの「ヒットラー」である。

ヒトラーは健康オタクで、自ら菜食主義で、バランスのよい食事の推進、癌の研究、健康診断の導入など、数々の健康政策を採用したことで有名。

ナチスドイツ下ではタバコは「癌をもたらす健康の敵」だとして、禁煙キャンペーンを展開。公共の場での喫煙禁止や、たばこ税の増税が実施している。

この事だけ挙げれば、極端な嫌煙派の人たちは、ヒットラーと意見が合うかもしれない。

嫌煙活動、それは信仰である。

近年は信仰まがいのものに、健康、ダイエット、エコロジー、リサイクル、地球温暖化等がある。

いずれも、イメージ先行、メディアの無差別な応援、科学的根拠の不十分さが共通している。

最高学府としての大学の姿勢は、やはり冷静で寛容、そして科学的根拠の追求であると思う。

長崎大学もセクハラ事件、パワハラ事件、ストーカー事件、飲酒運転などの不祥事がある。(詳しくはウィキペディアで)

大学の長としてやるべき事は山積みだと思う。職員採用の喫煙者拒否などで世間を賑わせている時じゃないと思うのだ。

信仰を自分の心の中で育てるのは問題ないのだが、他人に改宗を迫ったり、他宗教を弾圧し始めると、とたん腐臭が漂うものである。

わかっているとは思うのだが、長崎大学が節度ある組織であって欲しいと願うのみである。