厳島神社への旅3 工事中の厳島神社
さて、旅行のメインの厳島神社である。
場所は広島県廿日市(はつかいち)市の厳島(宮島)で、船で渡らないと参拝できない。
厳島神社はユネスコの世界文化遺産でもあり、神秘的で美しい事は世界も認めている。
海の中に鳥居がある神社は存在するが、ここの大鳥居は巨大である。
海上に立つ高さが16mもある。
社伝では、推古天皇元年(593年)、当地方の有力豪族・佐伯鞍職が社殿造営の神託を受け、勅許を得て御笠浜に市杵島姫命を祀る社殿を創建したことに始まるとされる。「イツクシマ」という社名も「イチキシマ」が転じたものとする説がある。
言い伝えにあるように、この神社の歴史は古い。
推古天皇だが、女性君主は当時の東アジアでは初で、当然、日本歴代天皇の中では最初の女帝(女性天皇 39歳)だった。
この時代は、物部氏(神道派)と蘇我馬子(仏教派)が戦い、蘇我氏の勝利に終わっている。
そして、あの厩戸皇子(聖徳太子)が登場するのだ。
そんな時代だった。
ただ、その当時は、こんな立派な建物ではなく、厳島自体の山岳信仰がメインだったと思われる。
そして1168年、平清盛が社殿を造営し現在と同程度の大規模な社殿を建てたとされている。
平家と源氏の話は面白いし、興味深い。
地政学でいえば、平家はシーパワーで源氏はランドパワーである。この激突は、運命的でもあった。
そんな歴史を感じさせられる、厳島神社なのだが、私が行ったときにはあの大鳥居が工事中だった。
ショックである。
完全な修復まで2年ほどかかるそうである。
やっとの思いで、この厳島までやってきたのにと思うが、しょうがない。
これから行く人は、あの大鳥居が工事中だという事を、知っていてほしい。