ランタンフェス月下老人の赤い糸とは「へその緒」か
長崎市浜町の浜屋の入り口横に、「月下老人」のランタンが飾られている。
そのランタンの横に、縦に白いひもが並べられ、その白いひもに、赤いひもがくくられている。
少しこのランタンを眺めていると、若い女性が一生懸命、赤いひもを括り付けていた。
何かなと思い調べてみたら、赤い糸のお守りで、願掛けしているのである。
良縁祈願だそうだ。
ふーん。
月下老人
いつか結ばれる男と女は、足首を赤い糸(赤い縄)で結ばれているとされる。この赤い糸をつかさどるのは月下老人(「月老(ユエラオ)」とも)という老人で、結婚や縁結びなどの神だという。
この赤い糸伝説はどこから来たかというと、中国発とされていて、東アジアで広く信じられているという。
男女の関係だけではなく、人と人を結ぶ伝説の存在である。
しかし、アジアだけではなく、赤い糸に力があるという考えは世界各地に見られる。
ユダヤ人の間では、邪視のもたらす災いから身を守る為に赤い毛糸を左手首に巻くという習慣(セグラ)がある。
ベツレヘム近郊のラケルの墓所には今も参拝者が巻いた赤い糸が多数見られる。
仏教国の中には、右手首に赤い糸をお守りとして巻くところもある。
日本では千人針に赤い糸が使われた。
アメリカなどにも幸運のお守りとして広まっているという。
アジアだけではなく、中東にも伝説があるとなれば、中国発だけではなさそうである。
へその緒
紐と紐が人間を結び付けている。そしてその紐は赤い。
この事から推理すれば、それはへその緒である。
赤ちゃんが生まれてくる時、お母さんと赤ちゃんは、へその緒でつながっている。
そして、赤ちゃんもへその緒も、出産時の出血で赤く染まっている。
これだと思った。
もちろん、これは私の推理である。学者の人の裏付けなどは全くない。
運命の赤い糸は、小指に結ばれているというが、「月下老人」の話には、男女の足首に決して切れない縄を結ぶという。
日本も、時代が経つにつれて「足首の赤い縄」から、「手の小指の赤い糸」へと変わっている。
赤ちゃんが生まれてくる時、へその緒が体などに巻き付いている場合があるという。これを臍帯巻絡というらしいが、巻き付く頻度は、すべてのお産の中の20~25%といわれているという。
昔の人は、へその緒が巻き付いてくる赤ちゃんを見た時、運命の赤いひもだと思ったのではないのかな。
ただの妄想である。