長崎に中国偽装難民が上陸 密入国の今昔
長崎の小江という町を調べていたら、1990年(平成2年)に、中国偽装難民が上陸したとの記述があった。
ネットで調べてみると確かにあった。
平成3年 警察白書 - 警察庁〔事例1〕中国人集団密入国事件
平成2年10月、長崎県長崎市小江(こえ)町付近の岸壁に木造船が接岸し、中国人15人が不法に上陸するという事件が発生し、長崎県警察では、全員を出入国管理及び難民認定法違反で検挙した。捜査の結果、本件には、中国人ブローカーの組織的かつ計画的な介在があったことが判明している。
中国人ブローカーの組織といえば、密入国者を支援する『蛇頭』が有名である。
長崎県警のホームページにも「長崎県は、沿岸線が全国で北海道に次いで2番目に長く、朝鮮半島や中国大陸に近いということもあり、これまでに多くの密航事件が発生しています」とある。
なるほど。
調べてみると、中国だけではなく、韓国からの密入国者も多いらしく、麻薬を持ち込んだりしていて、長崎税関に摘発されている。
金島と比翼塚
長崎は昔から貿易港で密入国が多く、長崎奉行所では厳しく摘発していた。
今は埋め立てられてないが、昔、水ノ浦の「釛山恵美須神社」の前に小島があって、金島(こがねじま)と呼んでいたという。(長崎名勝図絵には「はだか島」とある)
この島は、処刑場だったらしい。
稲佐の悟真寺に、比翼塚(ひよくづか)というのがある。
これは密貿易で処刑された豪商と、それをはかなんで自殺した丸山の遊女の骨が一緒に埋められているという。
そして、その骨は金島(こがねじま)から発見されたのだ。
長崎黄金伝説 アートワークス
異説か真実か!誰も触れなかった真の長崎の姿を検証する。NO,8
https://artworks-inter.net/pc/2016/01/17/post-55/
警戒船
旭町岸壁に警戒船と書かれた小型船が、何艘か停泊している。
警戒船と書かれているので、密入国の取り締まりかと思っていたら、海上土木工事や、航行・誘導をする船だとわかった。
つまり海のガードマンなんだなと納得。早とちりだった。