紅葉の小旅行(2) 御橋観音寺

有田ポーセリンパーク

昼食は有田ポーセリンパークで、佐賀牛と長崎牛の食べ比べという昼食をいただいた。
 
ポーセリンは英語で磁器の事で、平成5年(1993年)作られたものだ。ドイツ・マイセンにあるツヴィンガー宮殿を模した宮殿にまずびっくり。
 
まあいい。ここでクーポンでお土産を買う。(ここで使うしかなかったので)
 

有田ポーセリンパーク ツヴィンガー宮殿

 

御橋観音寺

御橋観音寺

次に行ったのが御橋観音寺というお寺で、境内の「石橋」は平戸八景の一つに数えられているらしいが、私は知らなかった。
 
いろいろ知ったかぶりをしてしまうのだが、少し離れた地域の事はほとんど知らないのだ。やはり「知らざるを知る」を忘れてはいけない。
 
御橋(おはし)観音寺は真言宗智山派とあり、本尊は十一面観音坐像とある。
 
寺伝によれば、養老年間(8世紀初め)に当時この地を巡行していた行基によって開かれたとされる。
 
行基は東大寺の「四聖」の一人に数えられている人気のある僧侶で、畿内を中心とした各地で布教活動と事業を行っていた。
 
それが日本中を回ってお寺を開いたという伝説につながっていった。僧侶版水戸黄門で、長崎の古いお寺にも行基が開いたという伝説が多くある。
 
真言宗はご存じ空海の教えを伝える宗派である。
 
長崎で多いのは浄土真宗、浄土宗、真言宗、黄檗宗、日蓮宗のようだ。
 
参拝者と神社お寺でつくるお参りの記録共有サイト ホトカミ
https://hotokami.jp/heatmaps/temple/
 

御橋観音寺

御橋観音寺 十一面観音坐像

平戸八景「石橋」

平戸八景「石橋」

石橋と紅葉

山岳宗教と結びついている真言宗寺院は山奥に多い。ここもその一つである。
 
なぜ平戸八景と呼ばれるかというと、境内の奥には第三紀砂岩の浸食によってできた天然の石橋(長さ約27m、幅4m弱)が二条並んでいるからである。
 
こんな奇景をみれば、神仏の奇跡を感じるのはよくわかる。
 
天気が良く、紅葉の木々の中で見上げた奇景は、なぜだかわからないが霊的な威圧感がある。
 
冥途の土産に見れてよかった。
 
この平戸八景「石橋」と呼ばれているのだが、佐世保なのになぜ平戸かと思ったら、この地は旧平戸藩だったからである。
 
中国をまねして平戸八景と名付けられている他の景色は、高巌(たかいわ)、潜龍水(せんりゅうすい)、大悲観(だいひかん)、眼鏡岩(めがねいわ)、岩屋宮(いわやぐう)、福石山(ふくいしやま)、潮目(しおのめ)、があるという。
 
残念ながら一か所も行ったことはない。
 
それでは長崎市はどうかと調べると、郷土史家の越中先生が語っているものが、発見!長崎の歩き方HPに載っていた。
 
長崎八景は、立山秋月、安禅晩鐘、笠頭夜雨、大浦落雁、愛宕暮雪、神崎帰帆、市瀬晴嵐、稲佐夕照 とある。
 
なるほど。
 
先人の教えに共感し、その地を目指す旅も一興かなと思う。
 

御橋観音寺

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