長崎県内の神社を訪れているのだが、長崎の地名で気づいたことがある。

それは平が付く地名はほとんど急斜面や崖だということである。

長崎市

長崎市

浜平、川平、高平などがそうである。

これは長崎だけではなく全国的なことだそうだ。

「平」らな崖・傾斜地名について – 関西外国語大学機関

今日において「ひら」が「崖・急傾斜地」である地域は、 青森から沖縄まで偏りなく全国的に使用されていることがわかります。 とりわけ都市部ではなく山岳部や島嶼部で使われています。

なぜ平が急斜面なのかという解説には、アイヌ語説がある。

「ひら(平)」「ナイ・ベツ」地名は、アイヌ語で読み解け、地形とも一致し、全国、沖縄にもある「縄文の地名」であるとかかれている。

まあ、北海道ではそうかも知れないが、全国的だと言われると、少し考えてしまう。

アイヌ語から来たという説を否定するわけではないが、違う可能性もあるのではないかと思うのだ。

平のつく地名が全て急斜面かと言えば、平坦な場所もある。

そこが不思議なのだ。

長崎に限って言えば、ほとんどが急斜面で、そこを開拓して作った人の住める部分を、平と呼んだのかも知れない。

矢ノ平
1丁目から順に17,19,14,12街区。矢の平川沿いに住宅地が広がる。町を国道34号から愛宕方面へ縦貫する市道が走る

ここは川沿いの平地を矢ノ平とよんだとも言えるし、浪ノ平は海岸沿いの地である。

原爆資料館のある平野町は起伏はあるが、平地と行っても良い。

長崎県平戸市

もっと大きな地域に平戸市がある。

この地域は昔は平という字ではなく庇羅・庇良と書かれていた。

平戸(ひらど)
古代には庇羅・庇良と書かれ、「ひら」と呼ばれていたが、中世には平戸・平壺・平湖などと書かれた。平戸藩主松浦静山は地名の由来について、平戸の平を庇羅に、戸を庇羅の島と肥前の陸地との門(と)の意味に解釈している。

庇羅の庇は、ひさしの事を言い、窓や出入口の上に取り付けられるでっぱり部分のことだ。

さて、ますますわからなくなってきた。

平という字は、平らとも読む。

漢字が普及していなかった時期、「ひら」という言葉は複数の意味があったのではないかと思う。

ただ、その規則性が不明だ。

ネットにも、その事に関しての論文もなかった。

地名も又、謎だらけなのだ。