原付バイクでフィールドワーク
長崎の神社を撮影し始めて、5年ほどになる。
こう書くと、神仏の信仰心が厚い人だと言われるのだが、私には信仰心はない。
神社を撮影しても、二礼二拍手一礼はやったことがない。
それなのに、伊勢神宮、出雲大社、比叡山、高野山へ撮影にでかけている。
九州なら、壱岐対馬、宮崎の高千穂、霧島、大分の宇佐神宮、福岡の宗像神社と日本史の中で重要な存在の神社はとりあえず参拝した。
つまり神社を撮影するのは、信仰心ではなく、古代史の見聞を広めるためである。
古代史について書けば、とめどもないのでやめるが昔から好きなのだ。
県外の気になる神社は大体行ったので、現在長崎の神社を巡っている。
今の時点で200箇所は越している。
自分にしてみればフィールドワークという作業のつもりである。
そして、その作業に原付き50CCのバイクを使っているというわけだ。
原付き50CC
長崎は狭い上に坂が多い。なのでバイクを持っている人が多いと言う。
確かにそうである。
私のバイク歴は高校生からで、今では考えられないが、学校に隠れて時々バイクで学校へ通っていた。
それほど馴染んでいる。
フィールドワークなのでカメラは重要である。
カメラマンなのでカメラは沢山あるが、もう重たいカメラを持ち歩く体力がない。
そこで、フィールドワーク用に軽くて小さく性能もマアマアのカメラを持ち歩く。
レンズは広角から望遠をカバーしたズームレンズと、超広角ズームの二本のみ。
カメラバックはかさむので、普通の肩掛けバックの内側にマットを敷き詰め、カメラセットが収まるように作り変え、肩にかけてバイクへ乗る。
バイクのハンドルにはスマホホルダーを付け、グーグルマップをナビにしてチョロチョロ走る。
神社は町中にあったり、小山の中腹にあったりと、車ではとても回れない。
先日は矢上の普賢神社に行ったのだが、なんと石段が1800段ほどもある。なんとか登りきったが、軽量にしたカメラセットが肩に食い込み、痛さを感じる程。
坂道では50CCの非力を痛感するが、手軽で燃費がいい50CCの利点も強く感じている。
先日野母崎一周をしたが、ガソリンのヘリ具合は1メモリほど。
最近の50CCの進歩は素晴らしい。
音は静かだし、燃費は抜群で、それなりのパワーもある。
現在長崎市内の神社はほとんど回ったので、もう一回り遠くの場所にでかけている。
諫早、大村、外海、島原。車でも結構の距離だが50CCバイクで回るつもりである。
50CCバイクは非力である。
しかし、その反面良いこともある。
スピードが出ない分、景色がはっきりわかる。
小さい分、駐車スペースをあまり気にしなくて良い。
車体が軽いので、人が通れるほどしかない狭い道でも、抱えてUターンが出来る。
燃費がいいので、弱小経済を圧迫しない。
まあ、全てにいい面と悪い面があるものだ。
当分、このフィールドワークは続けるつもりである。