最近、長崎に関する歴史的事実が話題になっている。

西日本新聞
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/794486/
日本人奴隷、海を渡る

「大航海時代の日本人奴隷」ルシオ・デ・ソウザ、岡美穂子著
戦国時代の日本に、奴隷とされた人々が多数存在し、ポルトガル人によって海外に連れ出されていた。その実態は不明だったが、近年三人の日本人奴隷がメキシコに渡っていたことを示す史料が見つかった。

 

長崎新聞
紙面 長崎の遠い記憶 11.悪徳の芽生え 

ルシオ・デ・ソウザ氏と、東京大史料編纂所准教授の岡美穂子氏のインタビュー
岬の教会で奴隷の人身売買が行われていた・・・

大航海時代の日本人奴隷

日本人奴隷の話は、別に新発見ではない。

長崎がキリスト教の街になった時代に、時の為政者秀吉が出した、キリシタン禁教のお触れの際に、日本人奴隷の事が問題とされていた事は周知の事実である。

観光長崎

水産業が衰退して、長崎は観光都市に大きく舵をとった。

その長崎は、キリシタン禁教の「世界文化遺産 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の認定を受け、市の方策は、ますます加速しつつある。

そのことに関して、文句を言う筋合いはない。観光産業が発展して長崎市民が潤うことは、大変喜ばしいことだからだ。

ただ私が思うのは、長崎市の商売熱心のあまり、長崎の歴史の「金になりそうな部分」だけ光を当てている事である。

歴史をよく知っている大人たちは、その部分がわかっているのでいいのだが、子ども達への伝え方がやや心配なのである。

歴史の事実をまず正確に伝えるのは大人の役目である。

ヨーロッパの大航海時代が一体何だったのか。何のために、ヨーロッパ人はキリスト教を長崎に持ち込んだのか。その時代のインド、フィリッピン等の状況はどうだったのか。

世界の歴史を学べば安易にわかる事でも、教える側の事実の意図的な選択で見え方は大きく違ってくるものである。

高校の日本史の授業は明治維新で終わることが多い。近現代史に関しては、日本の戦争のことがあり、教えたくない事も事実と聞く。

歴史に学ぶことは多いのは皆さんご存知である。

今回の「大航海時代の日本人奴隷」の話は、日本史と世界史が交錯してくる。

この事はとても重要だと思う。

歴史のダークサイドだけを強調するのも良くないが、その部分に触れないのはもっと良くないと思うからである。