16:9の写真画角は使える
最近中古のスマホを買った。
ソニーのXperia 1という奴で、2019年製造の横長の一応フラッグシップ機である。
このスマホは、今ではアイフォンでおなじみのトリプルレンズを始めて搭載していて、「標準」、「望遠」、「超広角」、4K動画が撮影できる。
なぜ、買ったかというと、バイク旅行の撮影用カメラとしてである。
これまでは、ルミックスのミラーレス一眼に超広角レンズと広角望遠までのレンズ2本を小さなカメラバックに入れて持ち歩いていた。
そのカメラは仕事でも使っているのだが、最近カメラのモニターが一瞬極彩色の砂嵐になった。この時はカメラの電源をリセットして、復活したのだが、一瞬背中に悪寒が走った。
電子ミラーレスカメラは振動に弱い
当たり前なのだが、メインのカメラはキャノンのイオスで頑丈だ。ただバイクに積むには大きくて、持っていかない。
もう二年ほどバイクのコンビニフックにカメラバックを吊り下げて撮影していたのだが、最近、長崎市内は取り尽くし、島原や西海町まで遠出をするようになった。
山道を走るとバイクの振動は恐ろしいほど大きくなる。
このバイクの振動が極彩色の砂嵐の原因だと思っている。よしんば違っていても、これまでと同じような運搬では、何時かダメになるだろう。
という事で、一眼レフを持ち歩くのはやめて、スマホに変えようと考えたのだ。
スマホの写真は使えるのか
これが一番考えていたことだ。
私のスマホはアイフォン8+で超広角は撮影できない。ただ、画質の良さはよくわかっている。
しかし神社を撮影する時、超広角レンズが必要なのだ。しかしアイフォンの13あたりになると、極端に値段が高くなる。そこそこの一眼レフを買える値段である。
今までは一眼レフの超広角レンズなので、素晴らしいと言ってもスマホの超広角である。写真を一眼レフと比較してはかわいそうだ。
そこで、中古のスマホを買ったという次第である。
スマホ・カメラ計画
まあ大したことではないが、シャッターがついているフォルダとストラップをつける。これだけでもカメラの感じがしてくる。
アンドロイドは久しぶりなので、手間取ったが、色々設定を弄り回し、アンドロイド特有のわずらわしさが出ないように工夫する。専用バックをベルトに付け、バイクを止めてすぐ撮影できるように練習もした。
うーん。マアマアかなと思いテスト写真を撮影する。
写真は、撮影後ライトルームというソフトで調整している。デジタル写真は調整しないと絶対駄目だからである。
だから、他の人のように露出がどうだとか、彩度やピントのことは考慮していない。写真を調整して使い物になるかどうかだけが問題なのだ。
画角の問題
デジタルカメラは様々な画角が使える。
仕事で撮影する時は、フィルム画角の3:2を使う。これが一番慣れているし、使いやすい画角だからである。
しかしスマホカメラをメインにした時、色々考えてしまった。
スマホの標準画角は昔のテレビと同じ4:3。少し四角すぎる。この画角は何か、なじまなかった。
そこで、今のムービーの標準16:9を使ってみた。
実際に撮影してみると、目からウロコ状態になる。4:3より16:9のほうが馴染みがあるのだ。
これだと超広角にしなくても、そこそこ広い場所を撮影できるし画質もいいと感じた。まあ、全て良いとは言えないが横位置だと悪くない。
画角もメディアやデバイスによって自由に変えて良いのだ。プロの仕事でも、昔は、3:2の小型カメラの画角より、6:7の中判カメラの画角がメインだった。6:6もあったし6:9もあった。4:5も馴染みがある。つまり昔のプロカメラマンのほうが、画角に対しては柔軟性があった。
そうなんだ。
今はデジタルの時代である。デバイスによって自由に画角を変えてこそ、時代の流れに添えるような気がしてきた。
まあ、もちろん写真がいいことが大前提なのだが、スマホのカメラはブログなんかでは十分使える能力があることも再認識した。