春の海で釣りをする
4月29日は昔天皇誕生日だった。その次にみどりの日になり、現在は昭和の日というらしい。
なんにしても休日である。
しかし日曜日なので、翌日が振替休日となる。その次は5/3,5/4,,5/5とゴールデンウィークとなる算段である。
私も子供が小さかった時代は、家族の思い出つくりで外に出た。予算の都合と私の趣味でほとんどがキャンプだった。子供たちには好評だったのだが、嫁さんは嫌だったらしい。
現在は還暦も過ぎ、悠々自適とはいかないが身の軽い身分になった。
ので、連休の人混みの中に飛び込む勇気がなくなってしまった。
ので、釣りである。
「春の海、終日のたり のたりかな」与謝野蕪村 である。
ここは長崎市内の。海はそばにある。
昼過ぎに車でお気に入りの神ノ島に行く。
久しぶりにきた。
堤防の傍には定番の猫もいる。
腰の座った釣りではない。ちょんちょんのアラカブ釣りである。
最初は仕掛けを作るのに手間取ったり、えさがうまくかけられなかったりと妙に手間取る。やはり、日頃の行いが釣りにも出てくるらしい。
エサ釣りかルアーか
最近はルアーをやる人が増えた。
実は私もルアーも手を出した方である。竿も各種3本ほど、ルアーは目について面白ければすぐ買うし、結構はまった。
しかし、釣れなかった。
いろんなルアー釣り番組も本も読んだのだが、釣れなかった。
所が餌釣りは釣れる。わたしは「くろ」(東京ではメジナ)釣りばかりやっていたのだが、結構釣れて、回りの釣り人からの視線が痛いこともあった。
ところがルアーでは釣れない。それは今でも同じである。やはり向き不向きがあるのか。
というわけで、岩を飛び歩き、アラカブがいそうな岩の三角スポットを探しながら、餌を垂らす。
アラカブ君は馬鹿だから、そこにいれば必ず餌を食う。
1時間ほどで、子供アラカブを5匹ほど。
食べるのはかわいそうと思うほどの大きさなのだが、釣ったものは必ず食べるという誓いだから、クーラーボックスに入れる。
少し動き回った後で、水筒の冷たいお茶を飲み、パイプで一息。
いつの間にか潮が足元まで来る。満潮だ。
潮に追われながら場所を変え、もうちょい釣りをする。
岩場は危ない。若い頃はもうちょっとマシに飛び跳ねていたのだが、足場にした岩が転がり、片足を海に突っ込んでしまった。
帰り支度。
釣ったアラカブは明日の朝の味噌汁にするため、岩場をまな板にしはらわたと鱗をナイフで削ぎ落とす。
家でやると、台所が魚臭くなり後片付けが面倒である。
ゴリゴリと簡単にさばき、ビニール袋へ入れる。
買ったオキアミの餌がだいぶ余ってしまった。これは家で砂糖漬けにして冷凍庫に入れる予定。
さて、休日がなんとなく終わってしまった。