哺乳瓶と点滴とコッコデショ
2018年のおくんちの話。
7,8日が仕事で行けなかったので最終日の9日の夕方におくんち界隈に出かけた。
まず御旅所へ行ってお参りをと思い行ってみれば、なんと解体中。ああ、そうか。お上りは済んでしまっていたことに気づき苦笑いである。
毎年おくんちは出かけているので、一年くらいお参りをサボっても、神様たちも許してくれるだろう。
結局、出店(でみせ)をウロウロして回る。
ここで気がついた事を少し。
御旅所は大波止と決まっていたのだが、最近は出島ワーフの裏通りにもで店が並んでいる。
出島ワーフへ渡る橋を大波止橋というんだが、そこにもびっしりと出見が立ち並ぶ。
小中学生から高校生が圧倒的に多い。最近は外国人も目立つ。
テレビなどでは、奉納踊が人気なのだが、学生はそんなの関係ないようで、これは今も昔も同じである。
綿菓子が変わった。つい最近まで割り箸に巻き付けて売っていた綿菓子だがパッケージ化されている。
コットンキャンディというネーミング。綿菓子の綿がコットンということだが分かりづらいね。
ただ、あの箸に巻いた綿菓子の食べにくさからは開放されるようだ。
点滴ジュースや哺乳瓶ソーダが出現。まあ流行りものは面白いけど、ちょっとグロいし変態ぽい。
お面屋さん。ウルトラマンや仮面ライダーがまだある。昭和のヒーローは根強い。おじいちゃんあたりが買ってあげるのかも。
射的も最近増えているようだ。復古趣味も悪くないが、スマートボールまで登場している。そのうち手打ちパチンコもでてくると思うな。
男の子が大好きな剣の玩具。男の子は銃とか刀が大好きだ。これも超定番。刀を見る男の子の顔は戦士の顔である。どれが一番強いのか真剣に考えているのだ。
今回一番驚いたのが、このきゅうりの一本漬けである。売っているのも女性。買っているのも若い女性である。美味しいと思うのだが、ヘルシー志向の現れなのか。
庭先回り
出店ウォッチングにも飽きたので浜の町まで歩く。途中県庁の前を川船が行く。
やっぱりおくんちは出し物だよね。
浜の町アーケードに入ると、しゃぎりの音が聞こえている。どこに出し物がいるのかと思い、あるき回るがそれらしき出し物がいない。
アーケードの中にしゃぎりだけが響き渡る。なんだか不思議である。
探し疲れたので帰り始めたのだが、途中コッコデショの掛け声が聞こえてくる。
ラッキー。さっそく急ぎ足で探し始める。
やったー。ついに発見。
裏道の十字路に人がたかる。
コッコデショは7年ぶりだ。思わず写真を撮りまくる。
やっぱりいいねー。
とっても得をした気になった。次にコッコデショが見れるのは70歳になっている。
生きていればいいな・・。そう思いながら見送った。
マスコミの偏り
おくんちに関して特に文句はないのだが、30年ほど前にながさきプレスで、白ドッポの不敬な態度について怒り、文章を書いたのだが掲載されなかった。
その恨みが今でもある。地方のマスコミは、お祭りや教会などの観光資源について一切批判しない。
それはとても不健全である。
空気を読めと言われそうだが、おくんちは長崎市内、それも大波止、浜の町界隈だけが異常に盛り上がっている祭りである。
長崎の住吉や野母崎の人達はあまり関心がないのが実情である。平戸市長などはあまりのくんち報道に眉をひそめているツイッターがあったくらいである。
諫早、大村、島原、平戸と現在はすべて長崎県である。そこの所を察しても良いのではないか。
民間の報道は贔屓してもいいが、公共放送ぐらいはもっと気にかけてもいいと思う。
あと、昔から思っていたのだが、諏訪神社などは客席を作ってかなりの値段で販売している。
これも又、変わってもいいと思う。
お祭りである。タダでちゃんと見せるほうが普通ではないか。
そういうと長坂は無料だというが、あんな狭い場所を開放するだけでは足りないのだ。
神様はそんな差別を喜ばないし、金をとっている神社の態度をいいと思わないだろう。
金が絡むと、神事も汚れてしまう。
祓い給え、清め給えの心はないのだろうか。
そこが残念である。