荒れ果てた厳島神社(茂木)
厳島とかいて(いつくしま)と読む。
御祭神:市寸嶋比売命(市杵嶋姫命)
由緒:創建は不明
由緒:創建は不明
この小山は弁天山という。
弁天は弁財天のことで、もとはヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティーが、仏教に取り込まれた呼び名である。
神仏習合によって神道にも取り込まれ、様々な日本的変容を遂げ、宗像三女神の一柱である市杵嶋姫命(いちきしまひめ)と同一視される事が多い。
この弁天山も、市杵嶋姫命イコール弁財天なのだ。となれば厳島(いつくしま)は市杵嶋姫命の事だろう。
市杵島姫命は、天照大神と素戔嗚の誓約(うけい)で生まれた、宗像三女神の一人で、天孫降臨で地上に降りてきたニニギノミコトの養育係だったというところから、子供の守護神としても尊敬されている。
当初は裳着神社があったとされており、800年ほど前に裳着神社のみが引っ越しをしたという。
弁天山の海側の地には、恵比寿神社もあり、昔から海の神様を祀る聖域だったのだろう。
現在は荒れ果てて、当時の面影がわかるものといえば、境内を取り囲む様に造られた、玉垣の中にある石造のみである。
できれば整備をして、お参りの人が増えてくれればと思った。