脳は腸から生まれた だから見た目がそっくり
最近一番驚いた知識が、「脳は腸から生まれた」だ。
これはNHKのヒューマニエンスという番組を見たからである。
1億もの神経細胞と、栄養を判別するセンサーを持つ腸は、脳とは独立した生命体のように活動する。脳の神経細胞は、もともと腸から生まれたことから、いわば脳の親ともいえる存在である。さらに「人格」や「感情」、「好み」といった脳の本能的な部分に、腸が深く関わっていることもわかってきた。ヒューマニエンス「"腸" 脳さえも支配する?」[NHK BSプレミアム]
知らなかった!
だから見た目が同じなんだなと、深く納得した。
番組でも言っていたが、日本人の心情に関して頭ではなく「ハラ」という言葉を使ったものが多いのも納得する。
「腹を割って話す」とか「腹黒い」「腹が立つ」「腹に据えかえる」「腹を探る」などである。
究極は武士の「切腹」である。
「武士道」の著者、新渡戸稲造は「特に身体のこの部分を選んで切るは、これを以て霊魂と愛情との宿るところとなす古き解剖学的信念に基づくのである。」
と書いている。
つまり、人間の腹には、霊魂と愛情が宿っているという思想から来ているものだ。
科学的知識がない時代で、心と腸が同じだと思っていたところがすごい。
脳腸相関
さらに最近よく言われていることが「脳腸相関」である。
腸と脳が相互に情報を伝え合い、カラダの働きを調整する関係を脳腸相関という。
例えば多くの動物では、ストレスを感じるとお腹が痛くなり、便意をもよおします。これは脳が自律神経を介して、腸にストレスの刺激を伝えるからです。逆に、腸に病原菌が感染すると、脳で不安感が増すとの報告があります。健康用語の基礎知識 ヤクルト中央研究所
さらに、食べ物の好き嫌いも、実は腸の指令からだそうで、何かを無性に食べたくなるのは、腸がそれを望んでいるからという。
ヨーロッパ人が肉を食べ、日本人は魚と米を食べる。なので、食べ物が違えば考え方が違うのは当たり前の事なのだ。
最近米をたくさん食べるようにしている。
ネットやテレビが騒ぐダイエットは完全に無視する。日本人が何千年も食べてきた食べ物に、なんの害があるだろうか。
私の腸はそれを望んでいるんだと確信している。