本石灰町 大崎神社 金網に閉じ込められた神々

大崎神社

大崎神社

大崎神社

大崎神社

大崎神社
長崎市本石灰町(モトシックイマチ)6-17
場所は長崎の繁華街、思案橋から丸山公園手前の派出所を左に行く。そして突き当りを左である。
この付近は丸山遊郭のあった場所で道も石畳で情緒がある。
ただ、この神社は、驚くことに金網で囲まれていて、参拝することができない神社である。
こんな神社は初めて見た。恐らく日本でここだけだろう。
なんだか妙に腹が立った。ここの氏子さんたちはどう考えているのだろうか。
ネットにも由緒らしき記述は見つけられなかった。
僅かにわかったのは、寛永17年(1640)の創建だという事と、祭神が大雀命オオサザキノミコト(仁徳天皇)だという事だ。
仁徳天皇といえば、人民の家々から炊飯の煙が立ちのぼらないのを見て課役を免じ、みずからに倹約と耐乏を課した聖帝として有名である。
長崎では珍しい祭神だと思う。
ネットには節分のときの「寄せ雛まつり」には扉を開けると書いている。
本殿の左側には稲荷神が祀られている。これは商売人の街なので頷ける。
もう一つ大崎神社という名前だが、祭神の仁徳天皇は諡号で、日本書紀には大鷦鷯尊(おほさざきのみこと)、古事記では大雀命(おほさざきのみこと) と書かれている。
この名から大崎神社という名になったかも。

大崎神社

大崎神社
この神社は1640年の江戸時代に建てられている。
この付近は花街で、多くの人たちが参拝していただろう。
しかし、それから380年後には、金網で閉ざされ人を寄せ付けない神社になるとは、祀られている仁徳天皇もお稲荷さんも驚いているだろう。
どんな事情があるのか知らないが、神社は誰の為にあるのかを、もう一度考えてほしいものである。

大崎神社