稲田町 稲荷獄神社
長崎市西小島町2-2-11
場所は仁田佐古小学校の下、佐古招魂社の脇にある。
私はバイクで行ったので車道から佐古招魂社の脇道から神社に入ったのだが、本当は住宅地から階段で登る道があり、そこには鳥居が2つ建っている。
ここだけは鎮守の森らしき木々が残っていて、ここが稲荷嶽らしい。
社殿は目のさめるような赤で、新しく塗られたようだ。
社殿の右脇に小さめの鳥居があり、石の祠が祀られている。
ただこの祠が誰を祀っているのかは不明である。
いろいろ調べたが、この神社の由来はわからなかった。
ただ、昔からこの地は稲荷岳と呼ばれていたとあるので、かなり昔から稲荷神社はあったと思われる。
稲田町
この地域は昔、長崎村十善寺郷稲荷岳と呼ばれていたが、稲田という町名は、地内にあった小字の稲荷岳と田ノ浦から一字づつとって、大正二年、稲田町になった。この十善寺郷の十善寺だが、地名辞典には、この地に十善寺というお寺があったという痕跡がないため、不明であると記されている。
この地域は市街にも近く、昔から住宅地だったと言われている。
稲荷神社は庶民的な神社で、どこにでもあると言ってもいい。
ここもまた、創建の記録や由来はないが、昔からここにあった神社だったのだろう。
人がたくさん住んでいても、神社の記録は全く残っていない。
記録というのは残そうとする人がいないと、残らないもんだなと思う。