瀬戸西濱郷 城山神社 少彦名命を祀る

〒857-2303 長崎県西海市大瀬戸町瀬戸西濱郷702ー3 城山神社
大瀬戸の瀬戸港の一つ手前の砂浜海岸が有る。その海岸の中央付近の道を北へ向かう。大瀬戸西彼線の車道の途中を左側に入り、少し登るとある。
目印があまりないので、詳しく説明できないが、瀬戸西濱海岸の北の山側にある神社である。
この大瀬戸西彼線は西海町の山を超え、オランダ村まで通じている。
城山神社の情報がまったくない。
祭神は少彦名命としかわかっていない。

瀬戸西濱郷 城山神社

瀬戸西濱郷 城山神社

瀬戸西濱郷 城山神社

瀬戸西濱郷 城山神社 鳥居

瀬戸西濱郷 城山神社

瀬戸西濱郷 城山神社

瀬戸西濱郷 城山神社
道から丘の上に石段があり、そのまま見上げると、神社の横側が見える。
先あたりを左側に進むと、一の鳥居が有る。そこから急な石段を登ると小さな神社に着く。
決して豪華ではないが、神社の屋根が銅葺きだ。小さな山の神社は瓦葺きな祠が多いので、銅葺きの神社は珍しい。
神社とお寺の違いはたくさんあるが、屋根の形や造りでその神社の性格がだいたい分かる。
日本は神仏混合と言われる神と仏を一緒に祀る形態が多い。
そんな神社は瓦葺きが多いと思う。
なので銅葺きで作られているということは、神道の神社ということになる。
拝殿の中は狭いが、板張りの上にゴザが敷かれ、奉祝令和と天皇陛下御即位の垂れ幕が掲げられている。
キレイに掃除されているとおもう。
神殿の方へ回り込むと、四角錐のコンクリートの上に石の祠が祀られていた。
この祠が祭神ということになる。
この神社の由来に関しての手がかりは見つからなかった。ネットで調べても皆無である。
想像をたくましくすれば、大瀬戸町は、かつて大村藩の支配下に置かれ、港町として栄えていた村である。
神社の名前が城山なので、昔、この丘に山城が有ったのか、山側に山城が有ったのかわからないが、城のあった山が、神社の名前の由来かなと思う。

少彦名命
祭神は少彦名命。この神様は一寸法師の原型と言われる小さな神様で、大国主と一緒に国造りをした神である。
もう一つは、アワシマ神と同じとされる場合も有る。この場合は女性の病の治癒の神となる。
さてどちらだろう。小高い港が見える場所にあるので、海からやってきたアワシマ神のような気がする。
ただ気がするだけである。

瀬戸西濱郷 城山神社
神社を巡っていると、なんにもわからない神社も多い。
わからないというのは、外部の僕がわからないだけで、地元の人たちに聞いたり、郷土史があれば其処に書いていたりするのだろう。
まあいつか、由来等の文がネット上にあるようになるかも知れない。
青空文庫というのが有る。
古くて著作権の切れた小説などを、ボランティアの人達がテキスト化して、ネット上に置かれ無料で読むことができる本の事である。
地方史や郷土史、村の歴史なども、青空文庫のように検索できるテキストにしてほしいと切に思う。
検索できれば、思わぬ発見が有るのだ。
そうすれば点が線になり、面になる可能性も高い。
歴史が消えて無くならないうちに、そんな文庫が出来ればいいのに・・。
そう思う今日このごろです。