布巻町 菅原神社 崖の上の天神さん
場所は三和方面、499号線を南下し、道沿いにあるエレナ三和店の前の崖の上にある。
現在参道と境内は工事中で、工事現場の機材が道脇に置かれている。
崖に沿って作られたコンクリートの坂道を登り、分かれ道の右側に鳥居がある。
コンクリート製の鳥居には、大きめのしめ縄が張られていて、新しい鳥居だ。
右手は手すりのない崖で、左手には巨木があり参道はこれから整備されるのだろう。
少し登ると、左手には使われていないコンクリートのトイレがある。
そこを抜けると、左右に石灯籠が設置されていて、左手には石台の上に自然石の記念碑がある。
そこから少し歩くと、一段高い場所に、菅原神社がある。
瓦屋根の小さい社殿だ。拝殿の周りの柱や梁の部分が彩色されている。
壁は木目がプリントされたトタン板のようで、拝殿入り口はサッシの扉、ここにもしめ縄がある。
拝殿は板張りで、左手に細長い低いテーブルが積み上げられていて殺風景。神殿には祭神の鏡が祀られていた。
現在は工事中なので、こんな感じになったのかもと思う。
拝殿の後ろに回り込み神殿を見るが、ここの梁にも赤と青のペンキが塗られている。この赤と青のペンキの色で塗られている神社はたまに見かける。
インパクトが有ったのは、深掘にあるエビス像がそうだった。
赤い色は神社でもよく使われているのでわかるが、青いペンキが塗られているのは理解できない。神社に青いペンキは似合わないと思う。
鳥居に平成4年11月建立とあった。
神社を見ると、ちゃんと改修されているのは一目瞭然だが、どこか安っぽさが漂ってしまう。氏子さんには、大変失礼だと思うが、そう感じてしまった。
このあたりには平山町の天満神社がある。近くなので関係があるのかも知れない。
一般的には菅原道真公を祀る神社は、天満宮と名付けるのだが、近くに天満神社があるので、菅原神社という名前にしたのかも知れないと思う。
菅原神社という名前は、長崎市内に梅香崎神社があり、そこの神額には菅原神社と書かれている。
神社名で、天満神社と菅原神社。祭神は同じなのに名前が違うのには、なにか理由があるのだろうか。
三和の地域は、深堀藩の所領である。
平山町の天満神社には市指定無形民俗文化財の「平山の大名行列」があり、穀倉地帯でもある平山は大変重要地で、天満宮大祭の折には毎年、五穀豊穣を祈願して深堀家より金品の奉納がなされていたとある。
ここの菅原神社はどうだったのだろうか。
比べるのは失礼だと思うが、気になるところである。