瀬戸板浦郷 住吉神社 中筒男之命が一柱のみで祀られている

長崎県西海市大瀬戸町瀬戸板浦郷901 住吉神社

瀬戸板浦郷 住吉神社

瀬戸板浦郷 住吉神社

瀬戸板浦郷 住吉神社

瀬戸板浦郷 住吉神社

大瀬戸町の港の防波堤の堤防の始まり部分に建てられている。地図で見ると近くには遊漁船Ryusei渡船場、西海市教育委員会がある。

左手は空き地で、防波堤に向かって走り、行き止まり立派な鳥居がある。

だらりと垂れたしめ縄が知られ、扁額には住吉神社と書かれている。

瀬戸板浦郷 住吉神社

瀬戸板浦郷 住吉神社

瀬戸板浦郷 住吉神社

瀬戸板浦郷 住吉神社

社殿は少し高くなっていて、短い石段を上がる。

左手は小さや岩山のようで、木々が生い茂っている。目の前は海で、右手に社殿がある。

茶色いコンクリートで出来た、交番のような四角い建物だ。

拝殿入り口はサッシの扉で、しめ縄が張っているので神社の拝殿だと分かる程度。

中は板張りで、鈴が吊られ、奥に神棚、そこには榊と大麻(おおぬさ)が置かれている。

拝殿の後ろに回り込むと、石段がついた、石垣の台に石の祠が鎮座している。

祠の後ろは海で、左手は防波堤が長く伸び、右手は港になっている。

防波堤からは小さな島が見える。

後で調べると親ヶ島という無人島らしい。

祭神は中筒男之命と書かれている。

住吉神は三柱の神(底筒男命、中筒男命、表筒男命)がワンセットになっている。

なので一柱のみを祭神にしているのは珍しいと思う。

この神様は、イザナギが黄泉国の汚穢を洗い清める禊を行った際に生まれた神様で、中筒男命は瀬の流れの中間で生まれたとなっている。

この事になにか意味があるのだろうか。

現在このあたりには、住吉神を祀っているのはここだけだ。

しかし、無人島もあり、何処かに底筒男命、表筒男命の神が祀られているのかも知れない。

この神社の社殿はコンクリートだ。

まあ、海の近くであり、まともに潮風と波しぶきがかかるような場所なので、コンクリート製の拝殿にしたのだろう。

この時代の由来や創建の記録は、私が調べる限りではなかった。

瀬戸板浦郷 住吉神社

瀬戸板浦郷 住吉神社

住吉神社は日本全国に約600社あるとされているが、名もなき神社を入れれば、もっとあると思う。

住吉神は、神功皇后と密接な関係がある。とくに長崎には神宮皇后伝説があるので、海岸沿いには特に多い。

住吉神は航海の神様とされるが、恵比寿様や金毘羅様と少し雰囲気が違う。

古事記の伝承の匂いがするのだ。

恵比寿や金毘羅、弁天など海系なのだが、民間信仰の神である。

ところが、住吉や宗像神社は古事記に書かれている神様なのだ。だから、地域の豪族や政治的な雰囲気がついているものが多い。

まあ一般論だが、大瀬戸は大村藩の所領であり、少し遠いが松浦水軍というのもある。

深読みし過ぎかも知れないが、何かあるかも知れない神社である。

 

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