自宅に神社を祀る 蚊焼の祐光稲荷大明神、琴海の山武神社
神社を巡っていると、明らかに個人の敷地に鎮座している神社や祠に出会う。
これらは、一般的に氏神様という。
例えば、稲荷神は、京都の秦氏という古代一族の氏神だった。そしてその血縁的集団を氏子と呼んでいた。
天照大神は天皇家の祖神からスタートしている。つまり神道は小グループの守り神から始まったのだ。
この点が仏教と大きく違うところである。
蚊焼の祐光稲荷大明神
蚊焼の山部にある。
道脇の細長い敷地に稲荷が祀られていた。
入り口にはステンレス製の扉がつけられていて、小さな社の側面には、個人名が記されている。
琴海 山武神社
琴海の山間部にある。
こちらも自宅の敷地内に鳥居が建てられ、扁額には山武神社と書かれている。
社殿はなく石の祠が祀られている。
氏神に関して、神社関係者が書かれている文章があったので、抜粋して掲載する。自宅の敷地に神様がいる場合、参考にすると良いかも。
家の敷地内に祀る神様は、特殊な由来がある場合が多く何を祀っているかわかりません。
ただ屋敷神や井戸神などはどこにでもありますので、お答えしますが、私の家ではお正月に飾りやお供えをする程度です。
そういう神様にはお願い事はせず感謝の祈りを捧げましょう。氏神様(産土神、鎮守の神ともいう)はその地域町内を守る神様です。
お願い事をするのは構いませんが、必ず感謝からありがとうございますから入ってください。御利益御利益ではなく感謝ですよ。
ここは笑ってしまう。
ご利益優先で神社に参拝するのは、善しとされていない。
あまり偉そうなことは言えないが、すでにこの世界で生きている事自体が、奇跡みたいなことなので、そんな環境に感謝しなさいという思想である。
そう言っても、困っている時の神頼みが普通だろう。
宗教が現世利益につながるという考えは、あまり良いことがないと思う。歴史を見ても、宗教がらみの争いは悲惨な結果を招いている。
私は宗教家ではないので、良いことは言えないが、現世利益を求めるなら、神社より、弁護士や政治家のほうが手っ取り早いだろう。
自宅の神棚の神に、金持ちになりたいと願うのはやめたほうが良いと思うだけである。